穀物4品見通し=コーンはロシアの穀物輸出懸念や天候リスクで高止まりに

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
<大豆>
 シカゴ大豆期近11月限は7月20日の週を迎えると地合いを引き締め、23日は
1249.50セントと一代高値を更新する上伸となった。
 米中西部産地では西部を中心に高温乾燥傾向が広がり作柄悪化に対する警戒感が強ま
ると同時に、中国向けの大口成約が複数回見られていることで、中国向けの輸出増期待
が高まっている。
 また、アゾフ海からケルチ海峡を通る輸送ルートへのウクライナによるドローン攻撃
が激化していることで世界有数のひまわり油及び菜種油生産国であるロシアからの食用
油輸出引き締まりが警戒されていることも大豆油価格を支える要因になっている。
 米産地では今後の気温低下が予想されている地域もあるが、目先の天候リスクや需給
要因が手掛かりとなり、高値圏での往来が続くと予想される。
<コーン>
 シカゴコーン期近12月限は6月30日の安値425.75セントを出発点に上昇き
となった。転売を吸収し、上値を探る動きが続いている。
 米農務省(USDA)の7月需給報告での需給引き締まり観測に加え、ロシアの小麦
輸出の引き締まり懸念が強気材料視されている。
 ロシアにとってアゾフ海からケルチ海峡を通って黒海につながるルートは穀物の主要
輸送ルートとなるが、ウクライナによるドローン攻撃が激化していることで、このルー
トを通じた穀物輸出が難航している。
 ウクライナとロシアの戦闘の終結見通しが立たないだけに、ロシアからの穀物輸出引
き締まりに対する懸念は日増しに強まっており、シカゴ小麦は一代の高値を更新するに
至っている。
 また、米産地では西部を中心に高温乾燥となっていることも買い支援要因となってい
る。
 シカゴコーン12月限は23日の取引では5月下旬以来となる490セント台まで浮
上。490セント台に達したことで上げ一服となりそうだが、需給不安が下支え要因に
なると見られるだけに、490セント前後の値位置を維持する底意の強い動きが見込ま
れる。
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