中東情勢の緊迫化が原油相場を押し上げていたが、トランプ米大統領がイランに対す る攻撃停止を命じると、週明け後の原油相場は急落した。米国とイランとの間では攻撃 の応酬が続き、フーシ派も紅海でタンカーに対する攻撃を開始するなど緊張感が高まっ ていたが、ようやく軍事衝突は一服する可能性が高い。イランも、米国の攻撃が止まれ ば、報復攻撃を止めるとしている。 もっとも、米国とイランとの間で何か対立解消に向けた具体的な動きが報告されたわ けではない。トランプ大統領は理由を明らかにしていないが、武器弾薬の消費が急激に 進んだこと、すでに主要な標的に対する攻撃は一巡していることなどが、軍事作戦の停 止を促した模様だ。この状態で停戦合意が形成され、改めて供給環境の改善が促される と、急伸前の70ドル水準での取引に回帰する可能性がある。一方、原油供給環境の混 乱状態が解消されない場合には、一時的な調整安にとどまる。供給環境の改善の有無が 注目されるが、依然として。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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