新規材料乏しくドル売りにやや調整入る 原油相場は一段安 ドル円163円台半ば=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
新規材料乏しくドル売りにやや調整入る 原油相場は一段安 ドル円163円台半ば=ロンドン為替概況

 ロンドン市場ではドル売りが一服している。米国とイランが攻撃を停止したとの報道を受け、NY原油先物は先週末の90ドル台から83ドル台へ急落。その後の戻りも85ドル台にとどまり、足元では82ドル台まで安値を広げている。中東情勢の改善期待と原油安によるインフレ圧力の緩和が重なり、週明けは有事のドル買いに巻き戻しが入った。ドル円はロンドン序盤に163円台前半、ユーロドルは1.14台前半までドル安が進んだ。ただ、中東情勢の続報は乏しく、ロンドン時間はややドル高方向へ調整。ドル円は163円台半ば、ユーロドルは1.14付近での揉み合いとなっている。欧州株・米株先物はいずれも堅調で、米10年債利回りは4.62%台から4.64%台での小幅振幅。欧州通貨間ではユーロ買い・ポンド売りが優勢で、原油安によるエネルギー価格下落がユーロの支えとなっている。ユーロ円は186円台で底堅く、ポンド円は218円台割れで上値が重い。

 ドル円は163円台半ばでの取引。東京早朝の163.78付近を高値に売りに押されている。先週末に米国とイランが双方とも攻撃を停止したとの報道を受けて、NY原油先物が急落し、有事のドル買いに巻き戻しが入っている。ロンドン序盤には163.33付近まで安値を更新した。しかし、中東関連の続報に乏しいなかで163円半ばへと下げ渋り、揉み合いに落ち着いている。高市首相は改めて「従来の緊縮志向からの脱却と責任ある積極財政」を柱としつつ、「金融市場との対話による信認確保」が重要と繰り返した。やや円売りを想起させる内容だったが、ドル円相場の反応は限定的だった。
 
 ユーロドルは1.14付近での取引。東京早朝からドル安方向に傾き、1.1376付近を安値にロンドン序盤にかけて一時1.1418付近まで買われた。ロンドン時間に入ると買い一服となり1.14台割れ水準へと小緩んでいる。ユーロ円は東京早朝の186.27付近を安値にロンドン序盤にかけて186.74付近まで買われたが、その後は186円台前半へと押し戻されている。対ポンドでもユーロが買われており、原油安が欧州のエネルギー価格低下につながることが好感されているようだ。

 ポンドドルは1.33台前半での取引。東京早朝の1.3330台から東京午前には1.3364付近まで買われた。その後は1.3350-60レベルに高止まりも、ロンドン時間に入ると再び1.3326付近まで安値を広げた。上に往って来いの値動きになっている。ポンド円は東京早朝に218.10付近から218.50付近で売買が交錯したあと、218.40-50レベルに高止まりした。しかし、ロンドン時間に入ると売り優勢に転じ、安値を217.96付近まで広げている。ユーロポンドは0.8532から0.8554までのレンジで売買が交錯も、ロンドン時間にはポンド売り・ユーロ買い優勢の流れとなっている。一部には原油安がポンド売りとの発想もみられた。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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