きょうの為替市場、ドル円は163円台後半での狭い範囲での小動きに終始。日本の当局による為替介入への警戒感が意識される一方、FOMCや日銀決定会合を控えて積極的な売買は手控えられている状況に変化はない。ただ、164円をうかがう地合いは維持されており、底堅い動きが続いている。 日本政府は来年4月から2年間、飲食料品の消費税率を1%へ引き下げる方針との観測報道が伝わっていた。片山財務相も高市首相と減税を含む経済成長策について認識を共有していると述べていた。市場では消費税減税と財政を円を売るための口実に使っている。一方、海外勢からは、投機的な円売り抑制には口先ではなく、大規模な実弾介入を実施する必要があるとの声も出ている。ただ、実施したとしても短期的な反応に留まるとの見方は多い。 市場の関心は本日からのFOMCと週末の日銀決定会合に向かっている。FRBは、今回は据え置きが有力視されているものの、市場では9月利上げの可能性を強く意識している。ウォーシュ議長はフォワードガイダンスを示さない方針を掲げている中、声明や会見での発言から何らかの手掛かりを得られるか注目される。 一方、日銀も据え置きが確実視されているが、市場では植田総裁の会見に加え、6営業日後に発表される「主な意見」での政府出席者の発言内容にも注目が集まっているようだ。政府の姿勢次第では、10月利上げ観測が一段と強まる可能性があるとの指摘も出ている。 テクニカル面でドル円は、21日線を上回り、100日線、200日線の上方も維持している。中長期的な上昇トレンドに変化はない。一方、過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは70の買われ過ぎ付近に来ているものの、トレンドが強い局面では高水準が続くことも多く見受けられる。 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。 28日(火) 現行付近にはなし 30日(水) 163.00(13.8億ドル) 163.50(14.7億ドル) 165.00(38.8億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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