きょうの為替市場、NY時間にかけてドル安が加速し、ドル円は162円台に急落。ストップを巻き込んで一時162.30円付近まで下落する場面も見られた。 特段のドル売り材料はなく、前日のFOMCを受けたドル安の流れを加速させている模様。政策金利は予想通りに据え置かれたものの、3人の委員が利上げを主張して反対票を投じた。しかし、ウォーシュ議長は「インフレに対して利上げだけが手段ではない」との見解を示し、早期の利上げに慎重な姿勢も垣間見せていた。それを受けてドルは軟化。 一方、米国債市場では、政策金利に敏感な短期ゾーンの利回りが低下する一方、長期ゾーンは急上昇する、いわゆる「ツイスト・スティープ化」が進んでいた。 大量のオプション取引も観測され、市場ではFRBのインフレ対応がビハインド・ザ・カーブに陥ることへの警戒感が意識されていた模様。短期金融市場では9月FOMCでの利上げ確率が従来のほぼ100%から約65%まで低下している。 米軍がイランに対する新たな空爆を実施し、中東情勢への警戒感が高まる中、市場の関心は、明日の日銀決定会合に集まっている。政策金利の据え置きが有力視されており、植田総裁の会見が高市政権への政治的配慮が感じられる内容となれば、円安と日本国債の利回り上昇が加速する可能性があるとの見方も出ている。なお、高市首相は本日、来年4月から飲食品料の消費税率を2年間1%へ引き下げる方針を決定した。 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は163円と163.50円に観測されている。 30日(木) 163.00(20.4億ドル) 163.50(15.1億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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