プラチナ週間展望=調整局面、米財政健全化の行方などを確認

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
             [8月31日からの1週間の展望]
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   週間高低(カッコ内は日)   2027 年  6 月限  8 月 24 日〜 8 月 28 日
        始 値   高 値    安 値    帳入値   前週末比
  金          23,920    24,640 (25)   23,892 (24)     24,149        +210
  銀           350.0     354.0 (27)    350.0 (24)      354.0        +4.0
 プラチナ       9,520     9,653 (24)    9,225 (28)      9,470          +3
 パラジウム     6,800     6,900 (25)    6,800 (24)      6,900        +100
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  NY貴金属(カッコ内は限月)      | 東京外為・株式/NY原油
        28  日終値  前週末比  |        終 値      前週末比
  金       (12) 4,529.9    -150.7   | ドル・円    159.44      0.51 円安
  銀       (12) 6,778.6    -256.3   | 日経平均  66,405.56       +389.20
 プラチナ   (10) 1,853.3     -41.4   | NY原油 (10)  83.40         -3.66
 パラジウム (12) 1,446.90    +77.50  |* ドル・円は15時45分現在、原油は 28日
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【前週のレビュー】
 プラチナは米財務省の長期国債の買い戻し倍増発表が支援、とした。
 プラチナは米国の財務危機に対する懸念などが支援要因になったが、金軟調を受けて
調整局面を迎えた。現物相場は6月3日以来の高値1909.00ドルを付けたのち、
上げ一服となった。プラチナ先限は6月8日以来の高値9653円を付けたのち、上げ
一服となった。一方、パラジウムの現物相場は12日以来の高値1379.73ドルを
付けたのち、上げ一服となった。
 米財務省が連邦政府債務総額が40兆ドルを突破したと発表し、財政危機に対する懸
念が高まった。ベセント米財務長官は財政健全化を発表する見通しを示し、米国債の利
回りが低下する場面も見られた。米政権は9月に予定される米中首脳会談に先立ち、中
国の過剰生産能力問題に絡み、中国製品に対して7.5%の関税を課す方針とした。ま
たトランプ米大統領は2027年1月1日から、カナダ産の自動車やトラック、自動車
部品、鉄鋼に対する関税を50%に引き上げると表明した。一方、米財務省が発表した
国債買い戻しの拡大策について、財源として残高1兆ドル近くに及ぶ「財務省一般勘
定」(TGA)を活用する可能性があるという。ジャクソンホール会合で各国の財政危
機に関する発言が出るかどうかを確認したい。
 米政権は新たな対イラン制裁を発表し、イランとのビジネス関係を維持する国や団体
に対する二次制裁の対象を拡大した。ベセント米財務長官は「イラン政権を支えるあら
ゆる経済的生命線を断ち切ることが目的だ」と述べた。ただ制裁がいつ発動するかは明
言を避けた。イラン革命防衛隊(IRGC)のホセイン・モヘビ報道官は、イランとオ
マーンがホルムズ海峡の枠組み案で合意に達したものの、6月の締結後に破綻した暫定
停戦合意に基づき、米国がイランの条件をのまない限り、海峡は開放されないと述べ
た。米イラン交渉の仲介役を務めるパキスタンのナクビ内相は、和平への道筋に焦点を
当てた協議で「大きな進展」があったと述べた。一方、トランプ米大統領は、米国はイ
ランと対話していないとした上で、米国はイランに対する経済制裁に注力していると
し、イランと取引のある国に制裁を科すと表明した。
【欧米のプラチナ・パラジウムETF残高が増加】
 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、26日のロンドンで9.96トン(前
週末9.87トン)、27日のニューヨークで37.76トン(同37.09トン)に
増加、26日の南アで4.63トン(同4.63トン)と変わらずとなった。またパラ
ジウムETFの現物保有高はロンドンで4.87トン(同4.81トン)、ニューヨー
クで16.40トン(同16.18トン)に増加、南アで0.60トン(同0.60ト
ン)と変わらずとなった。欧米のプラチナ・パラジウムETF(上場投信)が増加し
た。米国の財務危機に対する懸念などを受けて投資資金が流入した。一方、米商品先物
取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、8月18日時点のニューヨーク・プ
ラチナの大口投機家の買い越しは1万3039枚(前週1万3540枚)に縮小、パラ
ジウムの売り越しは4398枚(同3916枚)に拡大した。
【9月のECB理事会で追加利上げの可能性】
 8月のユーロ圏の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.1と前月の
52.0から上昇し、昨年11月以来の高水準となった。事前予想の51.7も上回っ
た。新規受注が特に製造業で伸び、輸出受注が回復した。欧州中央銀行(ECB)のシ
ュナーベル専務理事は、中東紛争が長期化していることや、ユーロ圏経済の堅調さがイ
ンフレ上振れリスクとなっていることから、金利はさらに引き上げられる必要があると
述べた。7月22〜23日のECB理事会の議事要旨で、米イラン情勢による物価影響
を抑制するために、もう1回の追加利上げが必要になるとの見通しが示されていたこと
が明らかになった。早ければ9月に利上げする可能性を想定している。
当面の予定(イベント・経済統計)
31日 ●英国(サマー・バンク・ホリデー)
    鉱工業生産指数 2026年7月速報(経済産業省)
    小売業販売額 2026年7月速報(経済産業省)
    中国製造業購買担当者景況指数 2026年8月(中国物流購買連合会)
    中国非製造業購買担当者景況指数 2026年8月(中国物流購買連合会)
    独消費者物価指数 2026年8月速報(連邦統計庁)
 1日 中国製造業購買担当者景況指数 2026年8月(RatingDog)
    ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2026年8月確報(Markit)
    ユーロ圏消費者物価指数 2026年8月速報(EUROSTAT)
    ユーロ圏雇用統計 2026年7月(EUROSTAT)
    米製造業景況指数 2026年8月(ISM)
 2日 政策金利公表(NZ準備銀行)
    全米雇用報告 2026年8月(ADP)
    米耐久財受注 2026年7月確報値(商務省)
    米製造業新規受注 2026年7月(商務省)
    米地区連銀経済報告・ベージュブック(FRB)
    政策金利発表(カナダ銀行)
 3日 中国サービス業購買担当者景況指数 2026年8月(RatingDog)
    ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2026年8月確報(Markit)
    ユーロ圏購買担当者総合景況指数 2026年8月確報(Markit)
    ユーロ圏生産者物価指数 2026年7月(EUROSTAT)
    米貿易収支 2026年7月(商務省)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米非製造業景況指数 2026年8月(ISM)
 4日 全世帯家計調査・消費支出 2026年7月(総務省)
    独製造業受注 2026年7月(経済技術省)
    ユーロ圏小売売上高 2026年7月(EUROSTAT)
    米雇用統計 2026年8月(労働省)
    建玉明細報告(CFTC)
MINKABU PRESS 東海林勇行
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