石油週間展望=再び戻り基調、報道に一喜一憂は変わらず

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
            [8月31日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)    8 月 24 日〜 8 月 28 日
                始  値    高  値        安  値       帳入値    前週末比
ガソリン  先限   99,000    99,000(24)    99,000(24)   99,000         ±0
灯  油  先限  106,000   106,000(24)   106,000(24)  106,000         ±0
原  油 1月限   76,900    78,760(24)    73,360(27)   75,160      -1,700
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                                       8 月 24 日〜 8 月 28 日
<海外原油> 週間4本値 始 値   高  値     安 値     終 値   前週末比
  NY原油  10 月限   86.50    86.57(24)   79.62(26)  83.40     -3.66
ブレント原油  11 月限   91.90    92.06(24)   84.56(26)  88.10     -4.57
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28日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 159.44 前週末比 0.97円の円安
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【前週のレビュー】ニューヨーク原油10月限は直近の戻り高値は87.69ドルと、
7月23日の高値88.07ドルに迫った。目先の上値目標は全値戻しの88.07ド
ル、90ドルの節目、一代高値の91.27ドルなどになるが、材料次第では十分に到
達可能だろうとした。

【NY原油10月限は再び戻り基調】
 ニューヨーク原油10月限は結局、さらに上昇することはなく、7月23日の高値
88.07ドルと、20日の高値87.69ドルをダブルトップとして崩れたが、直近
の安値は26日の79.62ドルとなり、27日に84.27ドルまで戻した。本稿執
筆時の28日午後は83ドル台前半で推移している。結果的には80ドル台割れの下値
の堅さを確認して戻している形で、前述のダブルトップを今後試すのかどうかが注目さ
れる。

 材料的には、24日の米国のイランに対する経済制裁の強化案は結果的に支援材料と
はならず、その後の下落局面では。ロシアのRIAノーボスチが、パキスタン軍消息筋
とイランの安全保障消息筋の話として、「米国とイランが停戦合意に達した。数日後に
発表される」と報道したことが弱気された。
 しかし、その後米国の報道サイト、アクシオスが「イランと進行中または予定されて
いる交渉はない」としたことや、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が、
トランプ政権が6月にイランと合意したイスラマバード覚書の内容に戻るつもりはない
と仲介国に繰り返し伝えていると報じたことで、再び戻り局面となっている。

 今月末で米国とイスラエルがイラン攻撃してから半年が経過することになるが、米国
は軍事攻撃という力ではイランから譲歩を引き出せないと考えて、経済制裁路線に方針
を転換しているように見える。実際にルビオ国務長官は同盟国に対し、「当面」新たな
攻撃に踏み切る可能性は低いと伝えている。
 また今秋の米中間選挙に向けて、これ以上戦争を長引かせるのは共和党へのイメージ
ダウンとの見方が浮上しやすい。事実、トランプ米大統領の支持率は33%まで低下し
ているとの世論調査もある。加えて、ガソリン価格の高止まりもトランプ政権の頭痛の
種となっており、原油価格を落ち着かせるためにも当面イラン攻撃の可能性は低くなっ
たとみておきたい。
 目先は、8月31日〜9月1日に米ノースキャロライナ州で実施される予定の20カ
国地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、対イラン経済制裁も議題に上るとされ
ているため、それに注目したい。
 もうひとつの注目材料であるホルムズ海峡の通過船舶数も相変わらず低水準が続いて
いる。調査会社、ケプラーによると、28日は7隻にとどまり、過去10日間平均も
15隻と引き続き極めて少ない。
 ただ、イランとの協議を続けて来たオマーンのバドル外相が25日にXに投稿して、
ホルムズ海峡の通航について、「暫定的な航路の設置や安全な通航を回復するための措
置を近く発表できる」としており、通航の正常化が期待されている。
 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は8月に入っての過去最高値更新後の
反落も直近は下げ止まり模様となり、5万3000ドル台で推移。
 ドルインデックスは8月下旬はジリ高基調が鮮明で。99ポイント台前半まで戻して
いる。

【東京原油のテクニカル分析】
 東京原油の6番限である1月限は26日に大陰線を引いたが、21日移動平均線でも
あるボリンジャーバンドの中心線(7万3960円辺り)に下値を支持される形で、直
近は1シグマ(7万6640円辺り)との間のもみ合いとなっている。

【NY原油、ブレント原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油10月限は7月23日の高値88.07ドル、20日の高値
87.69ドルをダブルトップとした反落したものの、ボリンジャーバンドの中心線
(81.35ドル辺り)や80ドルの節目に支持される形で直近は再び戻している。
 ブレント原油11月限も似たような値動きとなり、21日の92.98ドルからの下
落もボリンジャーバンドの中心線(85.94ドル辺り)や85ドルの節目に支持され
る形で直近は再び戻している。

<当面の予定>
31日【経済】鉱工業生産指数 2026年7月速報(経済産業省)
   【経済】小売業販売額 2026年7月速報(経済産業省)
   【経済】自動車生産・輸出実績 2026年6月(JAMA)
   【決済】プラッツドバイ原油 2026年8月限(東京商品)
   【経済】中国製造業購買担当者景況指数 2026年8月(中国物流購買連合会)
   【経済】中国非製造業購買担当者景況指数 2026年8月(中国物流購買連合会)
   【経済】独消費者物価指数 2026年8月速報(連邦統計庁)
   【休日】英サマー・バンク・ホリデー
   【納会】米改質ガソリン・ヒーティングオイル 2026年9月限(NYMEX)

 1日【経済】新車登録台数 2026年8月(自販連)
   【経済】軽自動車新車販売速報 2026年8月(全軽自協)
   【発会】プラッツドバイ原油 2027年11月限(東京商品)
   【経済】中国製造業購買担当者景況指数 2026年8月(RatingDog)
   【経済】ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2026年8月確報(Markit)
   【経済】ユーロ圏消費者物価指数 2026年8月速報(EUROSTAT)
   【経済】ユーロ圏雇用統計 2026年7月(EUROSTAT)
   【経済】英マネーサプライ 2026年7月(BOE)
   【経済】米建設支出 2026年7月(商務省)
   【経済】米製造業景況指数 2026年8月(ISM)
   【経済】米新車販売台数 2026年8月(Autodata)
   【工業】米週間石油統計(API)

 2日【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
   【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
   【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
   【経済】米雇用統計 2026年8月(ADP)
   【経済】米耐久財受注 2026年7月確報値(商務省)
   【経済】米製造業新規受注 2026年7月(商務省)
   【経済】米地区連銀経済報告・ベージュブック(FRB)
   【工業】週間石油統計(EIA)

 3日【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 8月23日-8月29日(財務省)
   【経済】中国サービス業購買担当者景況指数 2026年8月(RatingDog)
   【経済】ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2026年8月確報(Markit)
   【経済】ユーロ圏購買担当者総合景況指数 2026年8月確報(Markit)
   【経済】ユーロ圏生産者物価指数 2026年7月(EUROSTAT)
   【経済】米貿易収支 2026年7月(商務省)
   【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)

 4日【経済】全世帯家計調査・消費支出 2026年7月(総務省)
   【経済】ユーロ圏小売売上高 2026年7月(EUROSTAT)
   【経済】独製造業受注 2026年7月(経済技術省)
   【経済】米雇用統計 2026年8月(労働省)
   【商品】米建玉明細報告(CFTC)
    【工業】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)

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