石油週間展望=NY原油100ドル突破、サウジの東西パイプライン攻撃の噂

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
            [9月14日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)    9 月 7 日〜 9 月 11 日
                始  値    高  値        安  値       帳入値    前週末比
ガソリン  先限  100,000   102,000( 9)   100,000( 7)  102,000      +2,000
灯  油  先限  106,000   115,000(11)   106,000( 7)  115,000      +9,000
原  油 2月限   75,500    83,390(11)    74,820( 7)   81,210      +5,880
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                                       9 月 7 日〜 9 月 10 日
<海外原油> 週間4本値 始 値   高  値     安 値     終 値   前週末比
  NY原油   10 月限   91.67    104.04(10)  88.72( 7)  102.48     +11.18
ブレント原油   11 月限   97.05    109.68(10)  95.97( 7)  107.63     +11.35
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11日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 154.11 前週末比 2.02円の円高
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【前週のレビュー】ニューヨーク原油10月限は目先の天井の水準が焦点となる。上値
目標としては、7月23日の高値88.07ドルから8月6日までの安値73.10ド
ルまでの下げ幅の1.618倍戻しの97.30ドル辺りとなるが、やや遠いため
1.382倍戻しの93.79ドル辺り、95ドルの節目にも注意しておきたいとし
た。

【NY原油10月限は100ドル突破、中東産は一時122ドル乗せ】
 ニューヨーク原油10月限は結局、前述の節目ことごとく上抜く急騰相場になった。
9日に96.93ドルまで上昇して、1.618倍戻し(97.30ドル辺り)で収ま
るかと見ていたが、10日にそれを一気に上抜いてから暴騰した。104.04ドルの
一代新高値を付けた後、引けは102.48ドルまで上げ幅を縮小したが、11日のア
ジアの時間帯の朝方の時間外取引で104.46ドルまで一代新高値を更新した後、午
後には102ドル台まで崩れる激しい値動きとなっている。
 なお、実際の取引で供給懸念が強まってる中東産原油の現物はさらに高騰しており、
11日にドバイ原油、マーバン原油(アラブ首長国のアブダビで産出、取引量が多い)
ともに現物が一時122ドル台に乗せた。
 目先は、どこで陽の極(バイイング・クライマックス)を付けるかが焦点となるが、
中東産の現物高騰も考慮すれば、乱高下しながらも目先は高値圏を維持するような展開
が予想され、まだ天井を付けていないと見ておきたい。

 材料的には、イランが米国の同国のタンカー攻撃への報復として、9日にホルムズ海
峡付近で船舶10隻を攻撃したと表明するなど、米国とイランのタンカー攻撃が激化し
ていることに加えて、サウジアラビアへの攻撃を強めているイエメンの親イラン武装組
織、フーシ派がイエメン西部の拠点で、紅海の南の入り口であるパブ・エル・マンデブ
海峡にも近い港湾都市のモカを掌握したことを表明して、紅海の安全航行に対する懸念
がさらに強まっている。
 サウジとしては、同国の東西の石油輸出拠の双方で供給懸念が続いており、海運調査
会社、ケプラーによると、8月のサウジの原油輸出量は日量320万バレルと、13年
振りの低水準てまで落ち込んだ。また、米国とイスラエルのイラン攻撃以前は同700
万バレルだったため、半分以下となっている。
 しかも、現在、フーシ派がサウジの東西を結ぶパイプラインを攻撃して被害を受けた
との噂が出ている。現時点まで同国の国営石油会社、サウジアラムコからの公式発表は
ないが、米国航空宇宙局(NASA)などの衛星データなどからその可能性が強く疑わ
れている。もし公式発表などがあれば、原油はさらに噴き上げる可能性があるので要注
意。
 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価はまだ高値もみ合いの範疇だが、5万
2000ドル台割れを試す展開となっており、さらに一段安があれば、もみ合いレンジ
下限を下放れる可能性もある。
 ドルインデックスは9月に入ってからの反落も98ポイント台後半で下げ渋り模様と
なり、直近は99ポイント台を回復している。

【東京原油のテクニカル分析】
 東京原油の6番限である2月限は5営業日連続で陽線引けとなり、上昇中のボリンジ
ャーバンドの2シグマ(8万0170円辺り)や8万円の節目を大きく上回り、11日
には8万3390円の戻り高値(一代高値は8万5060円)を付けた。ただ、引けは
8万1210円と高値から2000円以上崩れて日足は長い上ひげを付けた。

【NY原油、ブレント原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油10月限は上昇中のボリンジャーバンドの2シグマ(97.92ド
ル辺り)に沿った上昇が続いたが、10日の大陽線でそれを大きく上回るランナウェイ
相場。104.04ドルの一代新高値(その後のアジアの時間の時間外取引で
104.46ドルまでさらに一代新高値を更新)を付けた。
 ブレント原油11月限も似たようなランナウェイ相場。上昇中のボリンジャーバンド
の2シグマ(103.28ドル辺り)に沿った上昇が続いた後、10日の大陽線で
109.68ドルの一代新高値。110ドルの節目が視野に入っている。

<当面の予定>
14日【経済】鉱工業生産指数 2026年7月確報(経済産業省)

15日【経済】第3次産業活動指数 2026年7月(経済産業省)
   【経済】小売業販売額 2026年7月確報(経済産業省)
   【経済】中国住宅価格指数 2026年8月(国家統計局)
   【経済】中国小売売上高 2026年8月(国家統計局)
   【経済】中国鉱工業生産 2026年8月(国家統計局)
   【経済】ユーロ圏貿易収支 2026年7月(EUROSTAT)
   【経済】独景況感指数 2025年9月(ZEW)
   【経済】仏消費者物価指数 2026年8月確報(INSEE)
   【経済】英雇用統計 2026年8月(国立統計局)
   【経済】米製造業景況指数 2026年9月(ニューヨーク連銀)
   【経済】米連邦公開市場委員会(FRB)
   【工業】米週間石油統計(API)

16日【経済】機械受注 2026年7月(内閣府)
   【経済】貿易収支 2026年8月速報(財務省)
   【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
   【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
   【経済】ユーロ圏鉱工業生産 2026年7月(EUROSTAT)
   【経済】英消費者物価指数 2026年8月(国立統計局)
   【経済】英小売物価指数 2026年8月(国立統計局)
   【経済】英生産者物価指数 2026年8月(国立統計局)
   【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
   【経済】米小売売上高 2026年8月(商務省)
   【経済】米輸出入物価指数 2026年8月(労働省)
   【経済】米企業在庫 2026年7月(商務省)
   【経済】米FOMC声明文公表(FRB)
   【経済】米対米証券投資 2026年7月(財務省)
   【経済】米連邦公開市場委員会(FRB)
   【工業】米週間石油統計(EIA)

17日【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 9月6日-9月12日(財務省)
   【経済】金融政策決定会合(日本銀行)
   【経済】ユーロ圏消費者物価指数 2026年8月確報(EUROSTAT)
   【経済】英政策金利公表(BOE)
   【経済】英金融政策委員会議事録 9月16日分(BOE)
   【経済】米住宅着工・許可件数 2026年8月(商務省)
   【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)
   【経済】米製造業景況指数 2026年9月(フィラデルフィア連銀)
   【経済】米中古住宅販売仮契約指数 2026年8月(全米不動産協会)

18日【経済】消費者物価指数 2026年8月(総務省)
   【経済】総裁記者会見(日本銀行)
   【経済】金融市場調節方針公表(日本銀行)
   【経済】金融政策決定会合(日本銀行)
   【経済】ユーロ圏国際収支 2026年7月(ECB)
   【経済】独生産者物価指数 2026年8月(連邦統計庁)
   【経済】英小売売上高 2026年8月(国立統計局)
   【経済】米鉱工業生産・設備稼働率 2026年8月(FRB)
   【経済】米景気先行指数 2026年8月(カンファレンスボード)
   【商品】米建玉明細報告(CFTC)
    【工業】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)

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