[9月14日からの1週間の展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日) 2027 年 4 月限 9 月 7 日〜 9 月 11 日 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比 金 23,215 23,245 ( 7) 21,917 (11) 22,166 -947 銀 337.0 337.0 ( 7) 322.1 (11) 322.1 -14.9 プラチナ 8,968 9,318 (10) 8,607 (11) 8,764 -144 パラジウム 6,900 6,900 ( 7) 6,400 (11) 6,400 -500 ====================================== NY貴金属(カッコ内は限月) | 東京外為・株式/NY原油 10 日終値 前週末比 | 終 値 前週末比 金 (12) 4,407.3 -69.3 | ドル・円 154.11 2.02 円高 銀 (12) 6,492.7 -182.1 | 日経平均 64,011.34 -1009.60 プラチナ (10) 1,801.1 -24.9 | NY原油 (10) 102.48 +11.00 パラジウム (12) 1,294.70 -109.20 |* ドル・円は15時45分現在、原油は 10日 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前回のレビュー】 金は米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測後退が支援、とした。 金は予想以上の米雇用統計や原油高を受けて売り優勢となった。また米生産者物価指 数(PPI)の伸び加速で米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測が高まった。現物 相場は2日以来の安値4315.67ドルを付けた。金先限は8月6日以来の安値2万 1917円を付けた。 8月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は16万2000人増加し、事前予 想の5万6000人増を大幅に上回った。失業率は4.1%で前月と変わらず。低迷し ていた労働市場の改善が示された。8月の米生産者物価指数(PPI)は前年比5.4 %上昇と前月の4.8%から伸びが加速した。前月比でも0.4%上昇と前月の0.1 %から伸びが加速した。CMEのフェドウォッチで、16日の米連邦公開市場委員会 (FOMC)での利上げ確率は71.3%(前週49.4%)に上昇した。米財務省は 10日に実施する買い戻しで、残存期間10〜20年の米国債を最大60億ドル買い入 れると発表した。長期債を対象とした前回の買い戻し規模の3倍に当たるが、一部投資 家が期待していた規模に届かなかった。結果では買い入れ額が上限を下回ったほか、応 札額の半分程度にとどまった。一方、トランプ米大統領は、11月の中間選挙で共和党 が連邦議会の多数派を維持すれば、全ての成人に5000ドルの「トランプ配当」を支 給すると述べた。米議会が承認した場合、総費用は約1兆2000億ドルに上るほか、 数千億ドル規模の利払い負担も発生する見通しである。インフレ加速や財政悪化を招く との懸念が出ている。 米イランの軍事衝突が続いていることを受けて原油高に振れた。イランのイスラム革 命防衛隊が米海軍艦船2隻に弾道ミサイルを発射したことに対し、米軍はイランのタン カー3隻を攻撃した。イランはヨルダンの米軍基地に弾道ミサイルを発射した。一方、 サウジアラビアのエネルギー施設が、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による攻撃 を受け、一部操業を停止した。またフーシ派はイエメン西部の戦略的な港湾都市モカを 制圧し、紅海の要衝であるハニシュ諸島に到達した。イランは「フーシ派を統制してい ない」としたが、イスラム革命防衛隊の複数の司令官が攻撃支援のため、イエメンを訪 れたという。一方、トランプ米大統領は、イランとの戦争が11月の米中間選挙直後に 終結すると確信していると述べ、ガソリン価格が下落するとした。 【金ETF残高は減少】 世界12カ国に上場している金ETF(上場投信)の現物保有高は10日時点で 1231.96トンとなり、前週末比1.66トン減少した。米国で1.78トン、オ ーストラリアで0.06トン減少、英GBSで0.03トン、英ETFSで0.15ト ン増加した。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測や原油高を受けて投資資金が流 出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、9月1日 時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは22万8124枚となり、前週の 24万3334枚から縮小した。今回は手じまい売りが1万6674枚、買い戻しが 1464枚出て1万5210枚買い越し幅を縮小した。 欧州中央銀行(ECB)理事会で政策金利を0.25%ポイント引き上げると決定し た。ラガルドECB総裁は理事会後の記者会見で、「見通しを巡る不確実性は依然とし て極めて高く、インフレには上振れリスク、経済成長には下振れリスクが存在する。イ ンフレはこれまで想定していたよりも長期間にわたり高止まりするとみている」と述べ た。今後発表される経済指標や中東情勢の展開に左右されるものの、次回10月29日 の理事会でも利上げが検討される可能性があるという。 【銀はドル高や金軟調で戻りを売られる】 銀の現物相場は底堅く推移したが、米生産者物価指数(PPI)の伸び加速や金軟調 を受けて戻りを売られると、2日以来の安値63.49ドルを付けた。16日の米連邦 公開市場委員会(FOMC)で利上げが決定されるとの見方が強まった。イラン戦争が 長期化するとの見方も強く、原油高が続くと、圧迫要因になるとみられる。 10日のニューヨークの銀ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比22.48ト ン減の1万5316.88トンとなった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の 建玉明細報告によると、9月1日時点のニューヨーク銀の大口投機家の買い越しは2万 6739枚となり、前週の2万5261枚から拡大した。 当面の予定(イベント・経済統計) 14日 加消費者物価指数 2026年8月(カナダ統計局) 15日 中国住宅価格指数 2026年8月(国家統計局) 中国小売売上高 2026年8月(国家統計局) 中国鉱工業生産 2026年8月(国家統計局) 英雇用統計 2026年8月(国立統計局) ユーロ圏貿易収支 2026年7月(EUROSTAT) 独景況感指数 2025年9月(ZEW) 米製造業景況指数 2026年9月(ニューヨーク連銀) 米連邦公開市場委員会(FRB、16日まで) 16日 機械受注 2026年7月(内閣府) 貿易収支 2026年8月速報(財務省) 英消費者物価指数 2026年8月(国立統計局) ユーロ圏鉱工業生産 2026年7月(EUROSTAT) 米小売売上高 2026年8月(商務省) 米輸出入物価指数 2026年8月(労働省) 米企業在庫 2026年7月(商務省) 米FOMC声明文公表(FRB) 対米証券投資 2026年7月(財務省) 17日 金融政策決定会合(日本銀行、18日まで) ユーロ圏消費者物価指数 2026年8月確報(EUROSTAT) 英政策金利公表(BOE) 米住宅着工・許可件数 2026年8月(商務省) 米新規失業保険申請件数(労働省) 米製造業景況指数 2026年9月(フィラデルフィア連銀) 米中古住宅販売仮契約指数 2026年8月(全米不動産協会) 18日 消費者物価指数 2026年8月(総務省) 日銀総裁記者会見(日本銀行) 独生産者物価指数 2026年8月(連邦統計庁) 英小売売上高 2026年8月(国立統計局) ユーロ圏国際収支 2026年7月(ECB) 米鉱工業生産・設備稼働率 2026年8月(FRB) 建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行 ※投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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