【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における9月8 日時点の大口投機家の売り越しは482万9357枚となり、前週の518万0096 枚から縮小した。取組高合計は5143万7180枚となり、前週から13万4002 枚(0.3%)減少した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が1.4%増、債券 合計が1.8%減、為替合計が9.8%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 2.4%増、エネルギー合計は1.0%増、金属合計は1.1%増となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規売りが新規買いを 上回って売り越しを拡大、債券で買い戻しが手じまい売りを上回って売り越しを縮小し た。為替は新規買い、買い戻しが入って売り越し(ドル買い)を縮小した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、原油高や米国債の利回り上昇、米インフレ指標の伸び加速を受けて米連邦準 備理事会(FRB)の利上げ観測が高まった。CMEのフェドウォッチでは、16日の 米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ確率が86.5%(前週59.4%)とな った。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が1万0796枚買い越し(前週9万2227 枚売り越し)、ユーロは4万2616枚売り越し(同2万4925枚売り越し)、英ポ ンドは5万8836枚売り越し(同4万9575枚売り越し)となった。ユーロは手じ まい売り、新規売りが出て売り越しを拡大した。 商品市場では、原油が中東の武力衝突による供給懸念を受けて買い優勢となり、5月 19日以来の高値104.46ドルを付けた。金は原油高や米国債の利回り上昇、米連 邦準備理事会(FRB)の利上げ観測を受けて売り優勢となった。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が13万6579枚買い越し(前 週12万9911枚買い越し)に拡大した。新規買いが新規売りを上回った。ニューヨ ーク金は23万1960枚買い越し(同22万8124枚買い越し)、ニューヨーク・ プラチナは1万5976枚買い越し(同1万5000枚買い越し)に拡大した。金は新 規買い、買い戻しが」入り、プラチナは新規買いが新規売りを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが54万2999枚買い越し(同53万 6743枚買い越し)、大豆は27万3424枚買い越し(同24万7987枚買い越 し)に拡大した。コーン、大豆ともに新規買いが新規売りを上回った。前週のコーン は、小麦安を受けて軟調となった。米需給報告では、米コーン生産量予測は下方修正さ れた。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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