原油相場は期近限月が続落した。サウジアラビア産の供給不安で一時105ドルを上 抜いていたが、サウジアラビアが流通回復に取り組んでいることが、緊張感の緩和を促 している。東西パイプラインの稼働停止、さらに紅海でフーシ派の活動が活発化する 中、現状では紅海側からの大規模な輸出は難しい。こうした中、サウジアラビアはハイ リスクで避けていたホルムズ海峡経由の輸出強化に動き出している。シャトル輸送を強 化し、オマーン沖で大型タンカーに積み替えることで、アジア向けに出荷する計画だ。 すでにアジアの顧客向けにオファーが行われているとの報道もあり、サウジアラビアは 紅海からホルムズ海峡に原油輸出の軸足をずらすことで、今回の危機に対応しようとし ている。こうしたサウジアラビアの試みが成功するのか、イランなどの妨害によって失 敗に終わるのかが、原油相場の動向を決定づける。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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