【前週のレビュー】ニューヨーク原油10月限は100ドル突破。11日のアジアの時 間帯の朝方の時間外取引で104.46ドルまで一代新高値を更新した後、午後には 102ドル台まで崩れる激しい値動きとなっている。フーシ派がサウジアラビアの東西 を結ぶパイプラインを攻撃して被害を受けたとの噂が出ており、もし公式発表などがあ れば、原油はさらに噴き上げる可能性があるので要注意とした。 【NY原油は高値から反落も依然波乱含み】 ニューヨーク原油10月限は22日に納会するため、11月限が指標限月となる。そ の11月限を見ると、結局、15日に101.69ドルの一代新高値を付けた後、直近 は崩れており、17日は94.64ドルまで安値があった。しかし、その日のうちに切 り返して引けは97.23ドルで、日足は長い下ひげを付けている。本稿執筆時の18 日午後には96ドル台で推移しているが、まだ高値圏での乱高下の範疇と見ておきた い。目先は前述の高値101.69ドルを上抜くか否かが焦点となりそうだ。 材料的には、前回の当欄で噂を指摘していたサウジアラビアの東西石油パイプライン (送油能力=日量700万バレル)被害が現実のものとなった。サウジ政府の発表によ ると、リヤド州とマディーナ州を結ぶパイプラインが複数回のドローン攻撃を受けて負 傷者が出たという。パイプラインは即日稼働を停止したが、最新の情報によると、今後 数日中に送油能力の半分を回復させて、約6週間で全面復旧させることを目指している という。 このようなこともあり、14日に予定されていた湾岸協力会議(GCC)加盟国とイ ランとの間の協議が延期されたが、米国のニュースサイト、アクシオスによると、22 日の国連総会で、トランプ米大統領がサウジ、アラブ首長国連邦(UAE)、カター ル、バーレーン、クウェート、オマーンなど、湾岸協力会議(GCC)加盟国の首脳と 会談する予定だという。また、同時に米国はイラン高官の国連総会への出席も認めてお り、ベゼシュキアン大統領などにピザが発給されると報じられている。 また、イランのアラグチ外相が訪中して王毅外相と会談しており、24日の米中首脳 会談に向けたものと見られている。なお、前回5月の米中首脳会談の前にも同外相は訪 中している。 このような戦闘終結へ向けた外交的な動きも見える一方、アクシオスによると、トラ ンプ大統領は17日、「近いうちに重大な決断をする。イランの政権を崩壊させるべき かどうかという大きな決断だ」と述べるなど、再び大規模攻撃を検討していることをう かがわせるような発言もしており、依然として波乱含みと見ておきたい。 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価はさらに反落基調となってきた。17 日は反発したが、5万2000ドル台を割り込んだままだった。 ドルインデックスは上昇基調が鮮明になっており、100ポイント台を回復した。 【東京原油のテクニカル分析】 東京原油の6番限である2月限は、上昇中のボリンジャーバンドの2シグマ(8万 5030円辺り)に沿った上昇が続いてきたが、8万5000円台達成とともに目先は 反落して、8万3000円台まで軟化している。 【NY原油、ブレント原油のテクニカル分析】 ニューヨーク原油11月限は上昇中のボリンジャーバンドの2シグマ(101.78 ドル辺り)に沿った上昇が続き、15日に101.69ドルの一代新高値を付けたが、 100ドル台乗せのあと直近は反落している。ただ、17日は安値でボリンジャーバン ドの1シグマ(95.37ドル辺り)を試した後に大きく戻して、日足は長い下ひげを付 けた。 ブレント原油11月限も似たような値動きだが、11日に109.97ドルの一代高 値を付けた後は100ドルとび台後半を中心に乱高下する値動きとなっている。17日 には101.53ドルまで崩れたが、引けは104.82ドルまて戻して日足は長い下 ひげを付けた。 MINKABU PRESS *投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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