金・銀週間展望=軟調、米利上げ見通しや原油高が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
             [9月21日からの1週間の展望]
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   週間高低(カッコ内は日)   2027 年  8 月限  9 月 14 日〜 9 月 18 日
        始 値   高 値    安 値    帳入値   前週末比
  金          22,131    22,825 (18)   21,759 (15)     22,792        +626
  銀           322.1     330.0 (18)    317.0 (15)      330.0        +7.9
 プラチナ       8,770     8,963 (18)    8,470 (16)      8,941        +177
 パラジウム     6,400     6,600 (18)    6,400 (14)      6,600        +200
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  NY貴金属(カッコ内は限月)      | 東京外為・株式/NY原油
        17  日終値  前週末比  |        終 値      前週末比
  金       (12) 4,399.7      -9.2   | ドル・円    156.77      2.66 円安
  銀       (12) 6,609.5     +90.7   | 日経平均  65,018.95       +1007.61
 プラチナ   (10) 1,794.3      -3.3   | NY原油 (10)  101.91         +1.86
 パラジウム (12) 1,303.10    -20.80  |* ドル・円は15時45分現在、原油は 17日
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【前回のレビュー】
 金は米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測や原油高が圧迫、とした。
 金は米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見通しや原油高、米国債の利回り上昇を受
けて売り優勢となった。現物相場は8月7日以来の安値4241.31ドルを付けた。
金先限は8月6日以来の安値2万1759円を付けたのち、円安を受けて下げ一服とな
った。
 8月の米小売売上高は前月比1.2%増加し、3月以来最大の伸びとなった。事前予
想は0.8%増。家計が自動車や外食を含む幅広い商品の購入を拡大したことが背景に
ある。米連邦公開市場委員会(FOMC)では、フェデラルファンド(FF)金利の誘
導目標を0.25%ポイント引き上げ、3.75〜4.00%とすることを決定した。
米連邦準備理事会(FRB)の金利・経済見通しから、年内にあと1回の利上げを見込
んでいることが分かった。ウォーシュ米FRB議長は会見で、インフレは高過ぎ、その
状態が長く続いているというのが明白な事実だ、と述べた。CMEのフェドウォッチ
で、年末までの米FOMCの利上げ確率が47.7%(前週46.3%)となった。
 イエメンの親イラン武装組織フーシ派はバベルマンデブ海峡の戦略的要衝ペリム島に
到達し、紅海沿岸を制圧しつつある。フーシ派がサウジアラビアを攻撃し、原油の積み
込みが停止された。サウジは東西パイプラインの半分で数日以内に再開を目指すとした
が、先行き懸念が残っている。一方、イランの革命防衛隊海軍は17日、ホルムズ海峡
を違法通過しようとしたトーゴ船籍の石油タンカーを攻撃したと発表した。トランプ米
大統領は22日にニューヨークで開催される国連総会に合わせて湾岸諸国の首脳と会談
し、イラン戦争を巡る次の対応を協議する見通しである。中東の供給不安が緩和するか
どうかを確認したい。
【金ETF残高は増加】
 世界12カ国に上場している金ETF(上場投信)の現物保有高は18日時点で
1235.12トンとなり、前週末比5.88トン増加した。米国で5.42トン、英
GBSで0.06トン、英ETFSで0.36トン、オーストラリアで0.04トン増
加した。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見通しや原油高が圧迫要因になったが、
安値拾いの買いが入った。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告に
よると、9月8日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは23万1960枚と
なり、前週の22万8124枚から拡大した。今回は新規買いが522枚、買い戻しが
3314枚入り、3836枚買い越し幅を拡大した。
 米アンソロピックのダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)はエッセイで、「人
工知能(AI)モデルの能力を向上させるペースを落とさねばならない」との見方を示
した。米上院のAIに関する超党派グループが、AI企業に対し、自社のツールが危害
をもたらさないよう合理的な予防措置を講じていることの証明を義務付ける法案につい
て協議していることが分かった。米下院のマイク・ジョンソン議長は、AIの開発を一
時停止すれば中国に対する競争上の優位を失うとして一時停止を否定した。トランプ米
大統領は「中国が利益を得るだけ」とAI規制強化論をけん制しており、今後のAI関
連の株式の動向や協議の行方を確認したい。
【銀は原油高一服で下げ一服】
 銀の現物相場は8月7日以来の安値62.35ドルを付けたのち、原油高一服を受け
て下げ一服となった。ただ米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見通しや、中東での軍
事衝突による原油の供給不安が上値を抑える要因である。米中首脳会談で経済見通しも
確認したい。
 17日のニューヨークの銀ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比89.90ト
ン減の1万5226.98トンとなった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の
建玉明細報告によると、9月8日時点のニューヨーク銀の大口投機家の買い越しは2万
6049枚となり、前週の2万6739枚から縮小した。
当面の予定(イベント・経済統計)
21日 ●敬老の日
    英住宅価格指数 2026年9月(ライトムーブ)
22日 ●国民の祝日
23日 ●秋分の日
    ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2026年9月速報(Markit)
    ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2026年9月速報(Markit)
    ユーロ圏購買担当者総合景況指数 2026年9月速報(Markit)
    政策金利公表(南アフリカ準備銀行)
24日 ●南ア(文化遺産記念日)
    政策金利公表(スイス国立銀行)
    独景況感指数 2026年9月(ifo)
    米経常収支 2026年4-6月期(商務省)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米新築住宅販売 2026年8月(商務省)
25日 ●中国(中秋節)
    米耐久財受注 2026年8月速報値(商務省)
    米消費者信頼感指数 2026年9月確報値(ミシガン大)
    建玉明細報告(CFTC)
MINKABU PRESS 東海林勇行
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