ドル円、200日線を上抜き160円に向けた動きが強まる可能性=NY為替概況 きょうもNY為替市場はドル高が優勢となり、ドル円は一時159円台まで上げ幅を拡大。上値抵抗として意識されていた200日線を完全に上抜けており、明日以降の動きが注目される。原油高と利回り上昇が引き続きドル円を押し上げている。 160円に向けた上値追いの動きが強まる可能性もありそうだが、日本当局による円買い介入への警戒感も再び高まっている。片山財務相は本日、日米協調介入以降も為替政策を巡る原則は変わっていないと述べ、介入が引き続き選択肢として残っていることを改めて意識させた。市場では160円が日本当局の円安許容度を試す水準として再び注目されており、上昇局面では当局の発言にも敏感な展開となりそうだ。 ただ、為替介入だけで円安基調を持続的に転換するのは難しいとの見方は多い。市場が日銀の積極利上げを確信できなければ、短期的に円安がさらに進む可能性がある。FRBのタカ派姿勢や原油高といった円の重しが残る中、円相場を持続的に押し上げるには、介入よりも日銀による金融政策面からの対応が重要とも見られている。 ユーロドルはNY時間に入って下げ渋ったものの、上値の重い展開が続いた。下落基調は継続しており4日続落。心理的節目の1.14ドルを下回り、ボリンジャーバンドの下限も割り込んでいる。 過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは25まで下落し、下げ過ぎの30を下回る展開。短期的な反発余地は意識されるものの地合いは弱い。終値で1.14を下回れば、7月28日に付けた月間安値1.1350ドル付近が視野に入る。 一方、ユーロ円は円安の動きから買い戻しが出ており、180円台での推移が続いている。21日線が181円付近に来ており、目先の上値メドとして意識される。 ポンドドルは下値模索が続き、1.32ドル台前半まで下げ幅を拡大。目先は3月末と6月にサポートされた年初来安値の水準である1.31ドル台半ばの水準を視野に入れている。一方、円安の動きもありポンド円は東京時間の208円台から一時210円台に買い戻される展開が見られている。 投資家は10月28日の予算案で示される英政府の歳出・歳入確保策の信頼性に注目している。英国債利回りは数年ぶりの高水準付近にあり、政府の借り入れコストを押し上げ、英財政に一段の圧力を加えている。 予算案の発表前に英国債市場が不安定になれば、英財政の持続可能性に対する投資家の懸念が高まり、ポンド安に繋がる可能性も指摘されている。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。