ドル円、一時156円台に下落 日米の口先介入で円高が強まる=NY為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル円、一時156円台に下落 日米の口先介入で円高が強まる=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル安・円高が優勢となりドル円は一時156円台まで下落する場面が見られた。前日は一時159円台まで上昇し200日線を突破。再度160円を視野に入れた動きも見られていたが、予想されていたこととは言え、かなり強い口調での日米の口先介入が円を買い戻させていた。

 高市首相はニューヨークでの日米首脳会談について「先方から円安によって米国の貿易が厳しいという話があった」と述べ、トランプ大統領が円相場に懸念を示したことを明らかにした。首相も「一般論として円の過小評価は問題だ」と言及したという。

 また、日米財務相の電話会談が行われ、ベッセント長官は「日本の強固なファンダメンタルズを反映した強い円が望ましい」との認識について協議したと投稿で明らかにした。片山財務相も会談後、「円の過小評価は問題であるという点を再確認した」と語った。

 ただ、当面は日米の金利差が縮小する気配はなさそうな中、円キャリー取引への投資意欲は根強いと見られている。

 ユーロドルは1.14ドルちょうど付近での推移。一方、ユーロ円は円高が強まり、一時178円台に下落する場面が見られた。

 ユーロについては、エネルギー価格が再び上昇する可能性や堅調な米経済指標、フランスとドイツの国債利回り格差がさらに拡大することが下押し要因になる可能性があるとアナリストは指摘している。

 原油価格が再び大幅に上昇したり、今後発表される米経済指標が予想を上回ったりすれば、ユーロドルは1.13ドル台前半のサポート水準まで急速に下落する可能性があるという。フランスの財政見通し悪化を背景に仏独国債の利回り格差が拡大するリスクも、ユーロにとって支援材料にはなりにくいと述べている。

 ポンドドルは1.32ドル台半ばに買い戻された一方、ポンド円は円の買い戻しが強まり、208円台前半に下落する展開。

 エネルギー価格の上昇を受け、英中銀は金融引き締めに向かう可能性が高まっていると、アナリストは指摘している。英中銀の政策金利見通しを変更し、11月と来年2月にそれぞれ利上げを実施すると予想している。一方、原油や石油製品の供給改善を示す兆候があれば、英中銀は今後政策金利を据え置くと引き続き考えており、その見方にはかなりの確信を持っている。ただ、中東情勢を巡る最近のニュースを踏まえると、長期間の据え置きを基本シナリオとして維持するのは難しいとした。

 本日はベイリー英中銀総裁の発言が伝わっていたが、イラン情勢に伴う価格ショックが長引けば、利上げの可能性が高まるとの見方を示していた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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