前週は88.67ドルまで下落した後、92ドル台まで切り返す不安定な地合になっ た。週前半はサウジアラビアがホルムズ海峡からの輸出強化に動いたこと、東西パイプ ラインの稼働再開の動きを手掛かりに、売り優勢の展開になった。サウジアラビア産の 供給不安緩和が、原油相場の値下がりに直結した。しかし、その後はイエメン武装組織 フーシ派のサウジアラビア攻撃で上昇し、米国とイランの合意期待から戻りを売られる など、90ドル台前半で売買が交錯した。 今週も中東情勢次第で予見可能性が乏しい。米国とイランが間接協議を繰り返してい るため、ホルムズ海峡開放に向けた合意形成への期待感が高まれば、80ドル台中盤か ら後半まで下落しよう。新たな軍事衝突などが報告されない状態が続いた場合にも、下 振れリスクが高まる。ただし、フーシ派は引き続き活発に動いているため、東西パイプ ラインの稼働停止などの大きな混乱がみられた際には、90ドル台後半まで急伸するリ スクを残す。 予想レンジは85〜100ドル。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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