ドル売り優勢、原油や米債動向の落ち着きで 欧州通貨買いが活発=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル売り優勢、原油や米債動向の落ち着きで 欧州通貨買いが活発=ロンドン為替概況

 ロンドン市場では、欧州通貨買いとともにドル売りが優勢になっている。ポンドドルは英GDP確報値の上方改定に反応して上昇している。1.32台前半から足元では1.33付近まで高値を伸ばす動き。ユーロドルも1.13台前半から後半へと買われている。フランスとイタリアのCPIの上振れ、ドイツ各州ごとのCPIも上振れており、インフレ加速がECB利上げ観測を高めているようだ。ただ、ユーロ対ポンドではユーロは軟調。独仏10年債利回り格差が120bpと14年ぶりの水準に拡大しており、その背景にはフランスの財政懸念がある状況。ユーロ相場にとってはネガティブの材料だ。ドル円は東京午前に157円台半ば付近から156円台前半まで下落したあとは、下げ一服。ロンドン時間には156円台後半から157円台乗せ水準での揉み合いとなっている。クロス円は円安の動きとなり、ユーロ円は178円台前半に買い戻され、ポンド円は208円台後半に高値を伸ばしている。ドル売り圧力の背景となった原油安や米債利回りの低下は、ロンドン時間に入ると一服している。このあとのNY市場での米PCE価格指数など一連の米経済統計待ちとなっている。

 ドル円は157円付近での取引。東京午前には157.46付近から156.38付近まで下落した。月末フロー主導の展開だったもよう。しかし、東京午後には円買いは一巡し157円台乗せまで反発した。ロンドン時間に入ると156円台後半から157円付近での揉み合いとなっている。原油安や米債利回り低下などの動きは一服しており、NY時間の一連の米経済統計待ちとなっている。

 ユーロドルは1.13台半ばでの取引。東京市場ではやや上値重く推移し、午後にかけて1.1329付近まで軟化した。しかし、ロンドンに向けて下げ一服となった。ロンドン時間には買いが優勢となり、高値を1.1364付近まで伸ばしている。仏伊や独各州のCPIの上振れが、ECB利上げ観測を高めている。ただ、財政懸念を背景にフランス債が売られ、独仏10年債利回り格差が120bpまで拡大。対ポンドを中心にユーロ相場の上値を押さえている。ユーロ円は東京午前に178.56付近から177.34付近まで下落したが、その後は買戻しの流れとなっている。ロンドン時間には178円台前半へと反発している。

 ポンドドルは1.32台後半での取引。東京午後の1.3223付近を安値に買われている。ロンドン朝方に発表された英GDP確報値が上方改定されたことをきっかけに買われ、足元では1.3301付近まで高値を伸ばしている。ポンド円は東京午前に208円台乗せ水準から206.89付近まで下落したあとは、反発している。ロンドン時間には高値を208.80台へと伸ばしてきている。ユーロポンドは0.8577付近から0.8540付近まで下落。この日は仏財政懸念といったユーロ売り材料と英GDPの上方改定といるポンド買い材料の対比が鮮明となっている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。