ドル円は157円台 PCE受け米10月利上げ期待は後退 ただ、インフレ懸念は根強い=NY為替概況 きょうのNY為替市場、ドル円は買戻しが優勢となり157円台に戻した。この日のPCE価格指数が予想を下回り、インフレ警戒を示さなかったことから、FRBの10月利上げ期待が後退。ドル売りの反応が見られた。157円台に戻していたドル円も再び156円台に下落していたが、米国債利回りの上昇は続き、ドルは再び買い戻されている。 この日のPCE価格指数を受けて米大手証券のエコノミストは次回のFRBの利上げ予想を従来の10月から12月に後退させていたが、それでも高インフレ長期化への懸念は根強く、来年までの計1.00%ポイントの利上げ予想に変化はない。 明日は日銀が日銀短観を公表する。中東情勢を巡る不透明感や原油高、金利上昇などの逆風があるものの、製造業の景況感は改善が見込まれているようだ。エコノミスト予想では、大企業製造業の業況判断(DI)はプラス25と、前回のプラス22から上昇する見通し。 エコノミストは、植田総裁が政策環境の変化に言及し、従来より速いペースで利上げする可能性を示唆していが、今回の短観は、こうした見方を後押しする内容になる可能性があるとの見方を示していた。 ユーロドルは上に往って来いの展開。この日のPCE価格指数を受けて一時ドル安が強まり、ユーロドルは1.13ドル台後半に上昇。しかし、米国債利回りの上昇が続く中、ドル安の動きは維持できず、ユーロドルは再度1.13ドル台前半に下落する展開。一方、ユーロ円は178円台に買い戻されている。東京時間には177円台半ばに下落していた。 ただ、ユーロドルは16カ月ぶりの安値を付けているが、ここから大幅に下落する可能性は低いとの見方が出ている。アナリストは、FRBの次回利上げは12月になる可能性が高く、ユーロの下落余地は限られるという。ただし、今後発表される米経済指標が強く、10月に利上げした上で追加引き締めを示唆する場合、ユーロドルは1.10ドルまで下落する可能性があるとした。 また、原油価格が下落してもユーロの支援材料にはなりにくいとも指摘。市場ではFRBよりもECBの追加利上げ観測の方が早く後退する可能性があるためだという。 ポンドドルはNY時間までは一本調子の上昇を見せていた。第2四半期の英GDPが上方修正されたことも支援材料となっていたが、月末・四半期末の実需絡みの買い戻しが押し上げていたものと思われる。ただ、NY時間に入りポンドドルは1.33ドル台を付けた後に伸び悩む展開。一方、ポンド円も買い戻され、208円台後半に戻している。 エコノミストは英景気の上振れを受けて、エネルギー価格の上昇が長引けば英中銀が近く追加利上げに動くとの見方が強まりやすいと指摘。ただ、バーナム英首相は、年内に予定される英・EU首脳会議に向けて、EUとの関係改善策として再加盟を含む複数の選択肢を協議する意向を示している。こうしたEUとの関係改善期待はポンドの支援材料になり得るという。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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