米雇用統計控えるなか、神経質な相場展開に 原油安など受けて=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、米雇用統計の発表を控えて、神経質な相場展開となっている。序盤はドル売り圧力が広がった。米雇用統計前のドル高ポジションに対する調整に加えて、仏大統領が軽油と原油の備蓄放出を提案との報道で原油先物が急落したこともドル売りにつながった。ドル円は157円台半ばへと下押しされ、ユーロドルは1.12台後半、ポンドドルは1.32台乗せへと上昇した。しかし、ロンドン午前には独仏10年債利回り格差(スプレッド)が152bpと2012年のギリシャ危機以来の高水準となり、ユーロ相場に売り圧力がかかっている。ユーロドルは1.12台前半へと反落し、ユーロ円やユーロポンドでも売りが優勢となっている。全般的にはドル安と円高が支配的となるなかでユーロ売りが加わる構図となっている。ただ、現時点では米雇用統計前の調整の域を出ない値動きにとどまっている。ポンドドルはユーロドルとは対照的に1.32台乗せ水準と前日比プラス圏を維持している。 ドル円は157円台後半での取引。東京午前の158.22付近を高値に軟調に推移しており、ロンドン序盤には157.48付近まで安値を広げた。その後の戻りは限定的。原油安の動きが日本の交易条件悪化に対する警戒感を後退させ、円の買い戻しにつながっている。有事ドル買いの巻き返しのドル売りの面も指摘される動き。NY原油先物は92ドル台から一時88ドル台まで下落した。フランスが軽油と原油の備蓄放出を提案と報じられたことが原油の需給緩和観測につながったようだ。 ユーロドルは1.12台前半での取引。ロンドン序盤に1.1270付近まで一時上昇も、その後は売り圧力に押されている。フランスの財政や政治状況に対する不透明感が広がるなかで、きょうは独仏10年債利回り格差が152bpまで拡大、ギリシャ危機以来の高水準となっている。ユーロは対円や対ポンドでも売られている。ユーロ円は安値を176.99付近まで広げている。ユーロポンドは0.8505付近まで下押しされている。この日発表された9月ユーロ圏CPI速報は前年比+3.8%と上振れし、ECB利上げ観測をサポートする結果となっているが、ユーロ買い反応はほとんど見られなかった。 ポンドドルは1.32付近での取引。東京午前の1.3182付近を安値に買われ、ロンドン時間には高値を1.3222付近まで伸ばしている。その後は上昇一服となり1.32トビ台で揉み合っている。ポンド円は東京早朝の208.81付近を高値に上値重く推移し、ロンドン時間には208.06付近まで安値を広げている。ユーロポンドは0.8527付近から0.8505付近へと下落している。ポンドは対ユーロで堅調に推移している。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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