【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における9月 29日時点の大口投機家の売り越しは421万2002枚となり、前週の389万 1686枚から拡大した。取組高合計は5117万3180枚となり、前週から59万 4352枚(1.2%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が0.4%減、債券 合計が2.2%増、為替合計が3.3%増となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 2.2%減、エネルギー合計は1.7%減、金属合計は0.6%減となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で手じまい売り、新規売 りが出て売り越しを拡大、債券で新規売りが新規買いを上回って売り越しを拡大した。 為替は手じまい売り、新規売りが出て売り越し(ドル買い)を拡大した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、予想以下の米個人消費支出(PCE)価格指数や米雇用統計を受けて10月 の米連邦準備理事会(FRB)の金利据え置きの見方が強まった。ただユーロは仏10 年債利回りが約25年ぶりに5%付近まで上昇したことから売り優勢となった。一方、 主要7カ国(G7)は首脳共同声明で、世界のエネルギー市場の安定化に向け、国際エ ネルギー機関(IEA)を通じてディーゼル(軽油)などの石油備蓄1億バレルを協調 放出すると発表した。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が5万5440枚買い越し(前週7万1982 枚買い越し)、ユーロは6万3256枚売り越し(同5万2334枚売り越し)、英ポ ンドは9万1075枚売り越し(同8万2568枚売り越し)となった。ユーロは新規 売りが新規買いを上回って売り越しを拡大した。 商品市場では、原油がトランプ米大統領が中間選挙後のイラン攻撃再開を検討してい ることが下支えになったが、ディーゼル(軽油)の協調放出決定を受けて上げ一服とな った。金は原油高や米国債の利回り上昇を受けて売り優勢となった。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が10万9463枚買い越し(前 週14万1106枚買い越し)に縮小した。新規売りが新規買いを上回った。ニューヨ ーク金は21万8632枚買い越し(同22万5853枚買い越し)、ニューヨーク・ プラチナは1万3489枚買い越し(同1万5366枚買い越し)に縮小した。金は手 じまい売り、新規売りが出て、プラチナは新規売りが新規買いを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが50万9501枚買い越し(前週53万 5801枚買い越し)、大豆は25万6872枚買い越し(同28万1581枚買い越 し)に縮小した。コーン、大豆ともに手じまい売りが買い戻しを上回った。前週のコー ンは、予想以上の四半期在庫を受けて売り優勢となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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