ドル円、157円台に下落 利回りが下げに転じる=NY為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル円、157円台に下落 利回りが下げに転じる=NY為替概況
 
 きょうのNY為替市場、ドル円はNY時間に入って戻り売りが強まり、158円台半ばから157円台半ばまで急速に下落する場面も見られた。原油相場は上昇が続いているものの、米国債利回りが下げに転じており、ドル円を押し下げている。

 米国債については、トランプ大統領が中間選挙が終わるまでイランへの攻撃を見送ると表明したことや、この日の30年債入札で需要が底堅かったことが利回りを押し下げたようだ。

 長期債はここ数カ月、世界的に売りが続き、利回りは節目の水準を相次いで上回ったが、そろそろ買い戻そう(利回り低下)という動きも出始めているとの指摘も聞かれる。

 ユーロドルは1.12ドル台前半。NY時間に入ってドル高が一服し、1.11ドル台から買い戻された。1.12ドルはこれまでも重要な節目となっていたが、ここ数日、それを下回ると押し目買いも出るようだ。一方、ユーロ円は根強い円安もあり177.40円付近に上昇していたものの、ドル円が戻り売りに押されていることから、176円台に戻している。上値は依然として重く下向きの流れが続いている。

 ユーロは一段と下落する可能性が高いものの、ユーロショートを構築するには、豪ドルやスイスフランに対してが最も適切と米大手証券のストラテジストが指摘。フランスの債務問題に対する懸念が、リスクプレミアムの上昇やECBの利上げ観測の後退を通じて、ユーロの重しとなっているという。金利の高さで豪ドル、安全資産でスイスフランを選択すべきだとしている。

 ポンドドルは一時1.31ドル台に下落したものの、1.32ドル台に戻す展開。この動きがこのところ続いており、1.32ドルは強いサポートとして意識されている。一方、ポンド円は一時209.40円近辺に上昇したものの、208円台に伸び悩む展開。

 エコノミストは、8月の英月次GDPは6月と7月の力強い成長の一部が反動で失われ、前月比0.1%のマイナス成長となった可能性が高いと述べている。一方、これによって英経済全体の底堅さが損なわれたと判断すべきではないとも指摘した。今年のGDPは四半期平均で0.5%となっており、第3四半期も前期比0.4-0.5%程度の成長を達成する軌道にあるという。

 一方、先行きについては、インフレの加速や金利上昇、労働市場の弱体化を背景に、第4四半期から2027年にかけて成長が大幅に鈍化する可能性が高いと指摘。その上で、企業は需要が弱まる環境への対応を迫られることになると述べた。なお、8月の英GDPは来週15日に公表される。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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