ドル円、200日線を上回る展開=NY為替概況 きょうのNY為替市場、ドル円は上げを一服させているものの、本日高値圏での推移が続いており、一時158.75円近辺まで上げ幅を拡大した。本日は円安よりもドル高がドル円を押し上げ、200日線を上回る展開が見られている。日本が祝日で休場となり、通常よりも商いが薄い中、ドル円は158円台の値固めを探る展開。明日以降、200日線を明確に上抜けられるかが焦点となりそうだ。 ドル高については、サウジの首都リヤドの国際空港で新たに死者を伴う攻撃が発生したことを受け、トランプ大統領が、イエメンのフーシ派との戦闘にサウジと伴に参戦することを検討していると語っていた。この発言を受けて、中東情勢が一段と緊迫化する可能性が意識され、原油高の流れが続いている。本日はコロンブスデーで債券市場が休場となっているものの、利回り上昇への警戒感は根強い。 一方、アナリストからは今後数カ月のドル円について、現行付近で推移する可能性があるとの見方が示されている。日米両国とも160円を超える水準は望んでいないと指摘。一方、150円を下回る円高が進むには、FRBが利上げにより慎重姿勢を示すとともに、日銀の政策金利が大幅に引き上げられる必要があると分析した。 ただ、こうした状況が実現するのは2027年4-6月期まで待たなければならない可能性があるという。日本経済の成長は改善しつつあるものの、日銀は金融引き締めのペースを加速させる準備がまだ整っていないと述べている。 ユーロドルは1.11ドル台に再び下落。上値が重く重要な節目となっている1.12ドルを割り込んでいるものの、1.10ドルを目指す展開までは見られず、下値にも底堅さが見える。一方、ユーロ円は177円台半ばに上昇後、177円付近に伸び悩む展開。 ただ、ユーロドルは投資家の弱気ポジションが極端な水準に近づいているにもかかわらず、今後も下落が続く可能性があるとの指摘も聞かれる。投資家のユーロに対する見方は一段と慎重になっており、米商品先物協会(CFTC)が発表したIMM投機筋の建玉報告によると、投機筋のネットポジションは、パンデミック初期以来、最も大幅な売り越しとなっている。 通常であれば、こうした状況はショートカバーによる反発の可能性を高める。しかし、ECBはすでに今年と来年の成長見通しを引き上げており、経済指標の上振れがユーロ相場を押し上げるためのハードルは高くなっている。 ポンドドルは1.32ドル割れを試す展開が本日も続いた。ただ、ポンドは対ユーロや円に対しては買いが優勢となっており、ポンド円は210円台回復を試す動きも見られた。 今月28日の秋季予算案の提出には警戒感はあるものの、英国とEUの関係改善への期待がポンドをサポートしている。EUと英国による第2回首脳会議が11月20日にブリュッセルで開催される。会議にはEU首脳と英国のバーナム首相が出席し、防衛・安全保障、エネルギー、農業・食品関連規制、気候変動、人的交流、移民、法執行などの分野における双方の関係の進展について協議する。また、EUと英国の今後の関係強化に向けた次のステップについても意見を交わす予定。何らかの進展があるか、市場も注目しているようだ。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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