【これからの見通し】あすの米CPIを控えて決め手に欠ける相場が見込まれる

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】あすの米CPIを控えて決め手に欠ける相場が見込まれる

 この後の海外市場では、株式、原油、債券利回りなどの動向をにらんだ神経質な展開が想定される。ただ、明日の米CPIを前にして相場の呼吸は浅くとどまりそうだ。

 アジア時間には中国CXMTのDRAM技術進展がサムスン・SKハイニックスの競争環境を揺らしたことが起点となり、韓国半導体株主導で売りが広がっている。日経平均もその例外ではなく、先週末終値から2000円近い下げを見せる場面があった。為替市場にはリスク回避の円買い圧力がかかった。

 また、中東情勢をめぐって原油相場が大きく振幅している。トランプ米大統領が中間選挙をにらんでディーゼル価格抑制の意図からその発言が二転三転している。足元では原油高はやや一服しており、NY原油先物は昨日の94ドル台からきょうは92ドル台で推移している。これは、いわゆる有事のドル買いの調整を誘ってドル売り圧力となっている。

 また、昨日はコロンブスデーのため米債券市場が休場となっていた。足元の米債時間外取引では、10年債利回りが5.23%付近から5.19%付近へと低下しており、ややドル売りにつながっている状況。

 ドル円は158円台後半から前半へ、ユーロドルは1.11台半ばから後半へ、ユーロ円は177円台後半での振幅となっている。

 ただ、明日の米CPI発表に市場の視線が集まるなかで、値幅自体は抑えられており、様子見ムードも漂っている。逐一の材料には神経質に反応も、全体相場の流れにとっては決め手に欠ける状況が続きそうだ。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、トルコ経常収支(8月)、ドイツ経常収支(8月)、米中古住宅販売件数(9月)など。米中古住宅販売件数は、住宅ローン金利の上昇傾向が重石となるなかで、395万件と前回の398万件から微減する予想となっている。

 発言イベント関連では、ウォラーFRB理事、グールズビー・シカゴ連銀総裁、バーキン・リッチモンド連銀総裁、コリンズ・ボストン連銀総裁など一連の米金融当局者のインタビューや討論会出席などが予定されている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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