[今日の視点]貴金属=売り優勢か、原油高でインフレ見通し根強い

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金やプラチナ系貴金属(PGM)ともに売り優勢か。原油高が根強く、イ
ンフレ見通しが米利上げ継続を想起させることが引き続き重し。再来週の米連邦公開市
場委員会(FOMC)で追加利上げは見送られる公算だが、ディーゼル燃料価格の急騰
は輸送コストの増加を通じてすでに米国の物価を押し上げつつあり、今のところ米利上
げサイクルの継続を想定するのが妥当である。
 先限の寄り付き目安は、金が2万1670円前後、銀は306.0円前後、プラチナ
は8235円前後、パラジウムは5800円前後。
【米金利見通しは引き続き重いだが】
 昨日、ウォラーFRB理事は「今後2、3年は物価上昇圧力が続く」と述べたほか、
グールズビー・シカゴ連銀総裁は「AIブームに伴うインフレ圧力が関連産業以外にも
波及」、「経済の幅広い分野で物価を押し上げ始めている」との認識を示した。エネル
ギー高も含めて複合的にインフレ率が押し上げられており、来年以降も米国では金融引
き締めが続く可能性が高い。米政策金利の引き上げにともなってドルが堅調に推移する
なら、貴金属市場は重いままだろう。
 ただ、米利回り上昇やドル高に貴金属市場は耐えており、下値を探るような流れには
ない。この耐性の背景はおそらく米中間選挙後の不透明感であり、ドル相場の混乱が意
識されている印象だ。米中間選挙までどっちつかずの展開が続くだろう。

 銀はきのうの海外市場では金軟調を受けて売り優勢となった。
【プラチナも重いか】
 金相場と同様にプラチナ相場も売り優勢か。米金利高やドル高傾向に逆らって貴金属
市場に買いが強まることはないだろう。ただ、米中間選挙の結果次第でトランプ米政権
は混乱する可能性が高い。米政局の停滞がドルを圧迫するなら、貴金属市場が浮上する
道筋もあり得る。
<今日の予定>
【経済】20:00 住宅ローン申請指数(MBA)
【経済】21:30 消費者物価指数 2026年9月(労働省)
【経済】10/15 03:00 地区連銀経済報告・ベージュブック(FRB)
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