【これからの見通し】ドル買いの流れに調整が入りやすい状況、きょうは米PPIや小売売上高

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】ドル買いの流れに調整が入りやすい状況、きょうは米PPIや小売売上高

 昨日は注目の9月米CPIが発表された。各項目で市場予想を上回るインフレの伸びが示され、発表直後は米債利回りの急上昇とともにドル買い反応が強まった。ドル円は159円手前へと買われた。しかし、すぐに上値は抑えられてドル売りに流れが転じた。ドル円は158.33レベルでNYクローズとなった経緯がある。

 ドル指数も昨日の103をうかがう水準まで急上昇したあとは、日足に長い上ヒゲを伴って反落した。そして本日は10日線を下回る場面がみられて、陰線を示現している。一連の値動きからは、ポジション調整のドル売りが入りやすい展開が想定されそうだ。

 材料面ではどうか。株式市場は強い調整圧力にさらされている。AI関連の過剰投資が懸念されるなかで、昨日の米株式市場では主要3指数がそろって下落した。本日もその地合いを受け継ぎ、日経平均は3千円超の下落、韓国株には急落したことで、今年10回目のサーキットブレーカーが発動した。リスク回避の円買い圧力が働きやすい状況となっている。
 
 また、金利面でもドル円は上値を抑えられている。日銀については10月会合では据え置きも、12月会合では利上げとの観測が広がっている。一方、米FOMCに関しては、昨日の米CPIの上振れにもかかわらず、CMEフェドウォッチでの10月利上げ観測は32%程度の織り込み度にとどまっている。一連の米金融当局者の発言も利上げについては差し迫った問題とはなっていないとの論調が多かった。日米金利差縮小観測から、ドル売り・円買いが意識されやすくなっているようだ。

 そのなかで、本日は一連の米経済指標発表が予定されている。フィラデルフィア連銀景況指数(10月)、小売売上高(9月)、新規失業保険申請件数(10/04 - 10/10)、生産者物価指数(PPI)(9月)、ニューヨーク連銀製造業景気指数(10月)などが日本時間午後9時30分に集中するほか、企業在庫(8月)は同午後11時に発表される。昨日の米CPI発表後の市場反応を見る限り、調整圧力が優勢となる可能性もある。発表後の一連の相場反応を見極めたいところだ。

 その他の材料として、発言イベント関連も比較的多い。グリーン英中銀委員、ブリーデン英中銀副総裁、ロジャーズ加中銀上級副総裁、グールズビー・シカゴ連銀総裁、ハマック・クリーブランド連銀総裁などの発言機会が予定されている。FOMCのブラックアウト期間が近づくなかで米金融当局者の発言が注目されやすくなっている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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