プラチナ週間展望=安値もみ合い、金利据え置き見通しや長期金利低下で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
             [10月19日からの1週間の展望]
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   週間高低(カッコ内は日)   2027 年  8 月限  10 月 13 日〜 10 月 16 日
        始 値   高 値    安 値    帳入値   前週末比
  金          21,882    21,969 (13)   21,280 (15)     21,723         -139
  銀           306.0     306.0 (13)    285.0 (15)      288.0        -18.0
 プラチナ       8,380     8,475 (14)    7,893 (15)      8,053         -276
 パラジウム     5,900     5,900 (13)    5,700 (15)      5,700         -200
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  NY貴金属(カッコ内は限月)      | 東京外為・株式/NY原油
        16  日終値  前週末比  |        終 値      前週末比
  金       (12)  4,181.1    -35.2   | ドル・円    157.87      0.36 円高
  銀       (12)  5,730.5   -374.3   | 日経平均  65,324.29     -3706.63
 プラチナ   ( 1)  1,633.1    -60.2   | NY原油 (11) 101.41        +9.56
 パラジウム (12)  1,118.60   -31.80  |* ドル・円は15時45分現在、原油は 16日
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【前週のレビュー】
 プラチナは世界的な債券売りやドル高が圧迫要因、とした。
 プラチナは予想以上の米消費者物価指数(CPI)や株安を受けて売り優勢となっ
た。現物相場は7月30日以来の安値1597.81ドルを付けた。プラチナ先限は7
月2日以来の安値7893円を付けた。一方、パラジウムの現物相場は昨年8月以来の
安値1090.08ドルを付けた。
 9月の米消費者物価指数(CPI)は前年比3.7%上昇と前月の3.4%から伸び
が加速した。事前予想の3.6%も上回り、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測
が高まった。ガソリン価格の急騰が背景にある。また米生産者物価指数(PPI)は同
6.3%上昇し、2022年12月以来の大幅な伸びとなった。事前予想の5.3%を
上回った。米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、過度に高いインフレを抑制
するため、米FRBは短期金利のさらなる引き上げが必要になる可能性が高いとの見方
を示した。ただ10月の会合で利上げする必要はないとの考えも示唆した。CMEのフ
ェドウォッチで、10月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きの確率
が71.8%(前週82.3%)となった。ただ12月の利上げを織り込んでいる。一
方、米10年債と30年債の利回りは15日のニューヨーク市場で9月23日以来の低
水準を付けた。人工知能(AI)関連成長の鈍化懸念などが背景にある。
 イランは原油価格を高止まりさせて米中間選挙に影響を及ぼすことを狙い、ホルムズ
海峡を航行する船舶への攻撃に新たな戦術を導入している。またイエメンのサウジアラ
ビア主導の有志連合軍は、親イラン武装組織フーシ派とサウジの戦闘が激化するなか、
フーシ派が今月に入り、サウジの空港、港湾、石油施設数十カ所に対する攻撃を試みた
と発表した。中東情勢に対する懸念を受けて原油高が続くかどうかも当面の焦点であ
る。一方、トランプ米政権は、過去最高水準にある世界の海上輸送運賃を引き下げるた
め、ロシアやイラン、ベネズエラなどの原油・石油製品を輸送してきた「影の船団」へ
の制裁緩和を検討している。
【欧米のプラチナETF残高が減少】
 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、14日のロンドンで9.97トン(前
週末9.99トン)、15日のニューヨークで36.98トン(同37.08トン)に
減少、14日の南アで4.14トン(同4.14トン)と変わらずとなった。またパラ
ジウムETFの現物保有高はロンドンで5.00トン(同5.00トン)、ニューヨー
クで16.42トン(同16.42トン)、南アで0.59トン(同0.59トン)と
変わらずとなった。欧米のプラチナETF(上場投信)残高が減少した。予想以上の米
消費者物価指数(CPI)や株安を受けて投資資金が流出した。一方、米商品先物取引
委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、10月6日時点のニューヨーク・プラチ
ナの大口投機家の買い越しは1万3968枚(前週1万3489枚)、パラジウムの売
り越しは7017枚(同5825枚)に拡大した。
【AI業界の行方も当面の焦点】
 中国のメモリチップメーカーCXMTは、次世代DRAM設計における進展を発表し
た。「4F2」メモリセル構造において重要な進展を遂げたとし、ストレージ容量の増
大と効率の向上が期待されるとした。一方、ブロードコムのホック・タン最高経営責任
者(CEO)は人工知能(AI)ブームに乗ろうとする一部の投資家を「ギャンブラ
ー」に例え、AI業界が資金調達の制約に直面する可能性があると警告した。フィラデ
ルフィア半導体株指数や日経半導体株指数の下落が目立ち、金利上昇や割高なバリュエ
ーション、AIインフラの構築にかかる巨額費用への懸念が強まっている。
当面の予定(イベント・経済統計)
19日 ●香港(重陽節)
    中国国内総生産 2026年7-9月期(国家統計局)
    中国住宅価格指数 2026年9月(国家統計局)
    中国小売売上高 2026年9月(国家統計局)
    中国鉱工業生産 2026年9月(国家統計局)
    加消費者物価指数 2026年9月(カナダ統計局)
20日 英雇用統計 2026年9月(国立統計局)
    独生産者物価指数 2026年9月(連邦統計庁)
    独景況感指数 2025年10月(ZEW)
    ユーロ圏国際収支 2026年8月(ECB)
    米住宅着工・許可件数 2026年9月(商務省)
    米中古住宅販売仮契約指数 2026年9月(全米不動産協会)
21日 貿易収支 2026年9月速報(財務省)
    英消費者物価指数 2026年9月(国立統計局)
    英生産者物価指数 2026年9月(国立統計局)
22日 米新規失業保険申請件数(労働省)
23日 消費者物価指数 2026年9月(総務省)
    英小売売上高 2026年9月(国立統計局)
    ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2026年10月速報(Markit)
    ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2026年10月速報(Markit)
    ユーロ圏購買担当者総合景況指数 2026年10月速報(Markit)
    米消費者信頼感指数 2026年10月確報値(ミシガン大)
    建玉明細報告(CFTC)
MINKABU PRESS 東海林勇行
※投資や売買については御自身の判断でお願いします。

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