きょうの為替市場、ドル自体はやや買い優勢となっている一方、それ以上に円高が優勢となっており、ドル円は一時156円台に下落。本日の動きで200日線を下放れる展開が見られている。このまま155円をブレイクするようであれば、これまでの160円を目指す展開から、今度は150円を目指す流れに方向転換した可能性を市場に意識させそうな展開ではある。 円高を誘発する材料は何もないが、米国債およびスイスフランとともに買われているとの指摘が聞かれる。円が逃避買い通貨としての地位を回復したかは未知数だが、米企業の決算発表が行われている中、AI関連株への懸念が株式市場で再燃しており、投資家が安全資産に資金を移しているという。 ストラテジストは「投資家がAI関連資産を見直す中、市場心理は不安定になっている。収益性や投資収益率に対して、より慎重な見方が出ていると見られる」と述べている。米国債は、直近の利回り上昇で、価格的には値ごろ感が出ており、投資家がリスクの一部を抑えたいと考えている可能性があるという。 日本の財務省が本日公表した対外・対内証券投資によると、海外投資家による日本の債券の買い越しが続いており、市場環境の改善を背景に海外マネーが日本の債券市場に回帰しつつあることを示す新たな兆候となっている。日本国債は利回りが復活しており、インフレも他国と比較すれば、落ち着いた動きをしている。財政への懸念は指摘されているものの、他の多くの主要国ほどではないとの見方もある中、円が選択され出している可能性があるという。ただ、あくまで短期的な動きで中長期的には円安との見方は多い。 なお、日銀は来週の決定会合で、物価上昇率が2%目標に事実上到達したとの認識を示す見通しだとの報道が伝わっていた。来週の会合では四半期ごとの展望レポートが公表されるが、その中で基調的な物価上昇率が2%目標と整合的な水準に達したとの見方を示す可能性が高いという。一方、政策金利は据え置く見通し。 日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は157.50円に観測。 22日(木) 157.50(14.5億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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