【前週のレビュー】ニューヨーク原油12月限は15日には96.74ドルまで上伸し て、一代新高値を付けた。チャート的には9月15日の96.41ドルとともにこのま まダブルトップの天井となるのか、さらに上値余地を試すのかが注目される。拡大波に 発展すれば、1.618倍の102.84ドルまで上値余地が考えられるが、その前に 100ドルの節目がかなり強い上値抵抗となりそうだ。また、上昇相場が続く場合、 26日の満月辺りが天井を付ける時間帯になるかとした。 【NY原油12月限は一代新高値、目標は1.618倍戻しの102.84ドル】 ニューヨーク原油12月限は結局、上昇の拡大波となり、20日に101.37ドル の一代新高値を付けた。その後は100ドルの節目を挟んだ高値もみ合いとなってい る。その時点での一代高値だった9月15日の96.41ドルから10月6日の安値 86.00ドルまでの下げ幅に対する1.618倍の102.84ドルがひとまず目先 の高値目標となる。前回の当欄で指摘したが、26日の満月辺りが天井を付ける時間帯 になるか。ただ、さらにその高値を大きく上抜けるようであれば、2倍戻しの 106.82ドル辺りまで上げ余地が拡大する。 材料的には、米国とイランの緊張が再び強まっていることが買い材料となっている。 これまでトランプ米大統領は11月3日の米国の中間選挙まではイラン攻撃しないと言 及してきたが、ここに来て、米国がイランに対する新たな攻撃を検討しているとの報道 があるほか、10月下旬には中東地域に展開する米海軍が2万人に達して、空母も3艦 体制になる可能性があるとも報道されており、軍備は明らかに増強されている。また、 米国政府が湾岸諸国の自国大使館から一部職員に退避命令を出す準備しているとの報道 にも注意したい。 これに対して、イラン革命防衛隊(IRGC)も米軍がホルムズ海峡の航行支援を継 続するなら、中東の米軍基地を攻撃すると警告して、先制攻撃の可能性を示唆してい る。まさに一触即発の状況で、このところ毎週のことだが、週末は不測の事態を警戒す べき状況だ。 もう一つの焦点は、引き続きイエメンの親イランの武装組織、フーシ派のサウジアラ ビア攻撃が激化していることだ。フーシ派は、ここにきて国営石油会社、サウジアラム コの施設を含むインフラ攻撃を激化させており、サウジアラムコがペルシャ湾に面した ダーランの本社から人員を避難させるよう指示を出したことが報じられている。 加えて、リビアの国営石油会社(NOC)が、ハマダ油田とタハラ油田からザウィヤ 輸出ターミナルへの石油パイプラインを停止したことにも注意。稼働停止が頻繁に発生 しているため、現時点ではそこまで材料視されていないが、長引くと支援材料視される 可能性がある。 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価はもちあいの様相だが、直近の安値か らはジリ高基調となっており、5万2000ドル台後半まで戻している。 ドルインデックスは101ポイント台後半のもみ合いの様相となっており、ひとまず 方向感がなくなってきた。 【東京原油のテクニカル分析】 東京原油の6番限である3月限は、引き続き上昇中のボリンジャーバンドの1シグマ (10万0440円辺り)と2シグマ(9万6630円辺り)の間のバンドウォークだ が、21日に9万8200円の一代新高値を付けた後は上値づかえとなっている。 【NY原油、ブレント原油のテクニカル分析】 ニューヨーク原油12月限はボリンジャーバンドの1シグマ(96.39ドル辺り) を支持線として、100ドルの節目を挟んだ高値もみ合いとなっている。 ブレント原油12月限はボリンジャーバンドの1シグマ(108.40ドル辺り)と 2シグマ(113.02ドル)の間の上昇のバンドフーウォークで高値更新が続き、 22日には113.50ドルの一代新高値を付けた。 MINKABU PRESS *投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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