プラチナ週間展望=軟調、米中間選挙やイラン攻撃の行方を確認

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
             [11月2日からの1週間の展望]
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   週間高低(カッコ内は日)   2027 年  8 月限  10 月 26 日〜 10 月 30 日
        始 値   高 値    安 値    帳入値   前週末比
  金          20,637    21,083 (29)   20,436 (26)     20,515        -161
  銀           273.0     273.0 (26)    265.0 (30)      265.0        -6.0
 プラチナ       7,612     7,662 (29)    7,034 (30)      7,044        -646
 パラジウム     5,300     5,300 (26)    5,000 (30)      5,000        -300
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  NY貴金属(カッコ内は限月)      | 東京外為・株式/NY原油
        29  日終値  前週末比  |        終 値      前週末比
  金       (12) 4,031.4     +23.5   | ドル・円    157.57      0.45 円安
  銀       (12) 5,238.0    -156.9   | 日経平均  63,290.11       +596.95
 プラチナ   ( 1) 1,493.3     -69.1   | NY原油 (12) 102.00         -1.27
 パラジウム (12) 1,004.50    -47.00  |* ドル・円は15時45分現在、原油は 29日
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【前週のレビュー】
 プラチナは原油高や人工知能(AI)投資に対する懸念が圧迫、とした。
 プラチナは原油高一服が下支えになったが、ドル高や金の上げ一服、人工知能(A
I)投資に対する懸念を受けて売り優勢となった。現物相場は2025年9月以来の安
値1457.50ドルを付けた。プラチナ先限は2025年11月以来の安値7026
円を付けた。一方、パラジウムの現物相場は2025年6月以来の安値984.27ド
ルを付けた。
 メッカ共同防衛協定に加盟するサウジアラビア、トルコ、パキスタンの高官は、中東
情勢の緊張緩和を目指し、イラン指導部との会合を開いた。4カ国は平和と安全保障分
野での協力強化の協議を継続することで合意した。一方、イラン政府はバンス米副大統
領からの書簡を受け取った。ただイランのガリバフ国会議長は、イラン側の条件は仲介
国に明確に伝えており、イランが提示した7つの条件が満たされて進展が見込まれると
した。またイエメンの親イラン武装組織フーシ派は、サウジ最大の石油精製施設を攻撃
し、供給リスクに対する懸念が残った。一方、イスラエル総選挙でネタニヤフ氏は少な
くとも暫定首相として続投することがほぼ確実となった。米中間選挙ではトランプ米大
統領の支持率が過去最低となり、民主党優勢とみられている。ただトランプ配当などの
バラマキが目立つ。米軍は中間選挙後にイラン攻撃を再開するとみられており、今後の
行方を確認したい。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を
3.75〜4.00%に据え置くと決定した。決定は10対2。米に中間選挙を控える
中、インフレ動向に関するさらなるデータを見極める姿勢を示した。ウォーシュ米連邦
準備理事会(FRB)議長は会見で「さまざまなことが起こり得る。6週間後にこのメ
ンバーが再び集まった際に何が起きるかについて、私個人の考えをお話しすることはで
きない」と述べ、今後の金融政策運営について具体的な指針は示さなかった。ただ9月
の米個人消費支出(PCE)価格指数は前年比3.6%上昇と前月の3.4%上昇から
伸びが加速した。12月の米FOMCでの利上げが見込まれている。一方、人工知能
(AI)関連企業の決算を受け、マイクロソフトが上昇したが、アルファベット、アマ
ゾン、インテルが下落した。AI投資に対する懸念が残り、今後の株価の行方を確認し
たい。
【NYのプラチナETF残高が減少】
 プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、28日のロンドンで10.03トン
(前週末10.02トン)に増加、29日のニューヨークで36.60トン(同
36.83トン)に減少、28日の南アで4.14トン(同4.14トン)と変わらず
となった。またパラジウムETFの現物保有高はロンドンで4.95トン(同4.95
トン)、ニューヨークで16.11トン(同16.11トン)、南アで0.59トン
(同0.59トン)と変わらずとなった。ニューヨークのプラチナ・パラジウムETF
(上場投信)残高が減少した。価格下落を受けて投資資金が流出した。一方、米商品先
物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、10月20日時点のニューヨー
ク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万3162枚(前週1万2973枚)、パラ
ジウムの売り越しは9133枚(同8078枚)に拡大した。
【中国乗用車協会は来年の販売台数の回復を予想】
 中国乗用車協会の事務局長は、中国の乗用車市場が今年、予想以上に落ち込んだ後、
来年は緩やかに回復するとの見通しを示した。国内の乗用車販売台数は昨年の2370
万台から今年は1850万台に減少するが、来年は前年比2%増に転じる見通しとし
た。回復の背景には短期的な逆風の弱まりやコスト圧力の緩和、製品ラインアップの改
善があるという。ただ競争は一段と2極化が進む可能性が高いとした。上海プラチナは
今週の価格下落を受けて出来高が増加し、実需筋の安値拾いの買いが入った。
当面の予定(イベント・経済統計)
2日 中国製造業購買担当者景況指数 2026年10月(RatingDog)
   独小売売上高 2026年9月(連邦統計庁)
   ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2026年10月確報(Markit)
   米製造業景況指数 2026年10月(ISM)
3日 ●文化の日
   豪キャッシュレートターゲット公表(オーストラリア準備銀行)
   米耐久財受注 2026年9月確報値(商務省)
   米製造業新規受注 2026年9月(商務省)
4日 中国サービス業購買担当者景況指数 2026年10月(RatingDog)
   ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2026年10月確報(Markit)
   ユーロ圏購買担当者総合景況指数 2026年10月確報(Markit)
   ユーロ圏消費者物価指数 2026年10月速報(EUROSTAT)
   全米雇用報告 2026年10月(ADP)
   米貿易収支 2026年9月(商務省)
   米非製造業景況指数 2026年10月(ISM)
5日 金融政策決定会合議事要旨公表 9月17-18日分(日本銀行)
   独製造業受注 2026年9月(経済技術省)
   ユーロ圏生産者物価指数 2026年9月(EUROSTAT)
   英政策金利公表(BOE)
   米新規失業保険申請件数(労働省)
6日 独鉱工業生産指数 2026年9月(経済技術省)
   ユーロ圏小売売上高 2026年9月(EUROSTAT)
   米雇用統計 2026年10月(労働省)
   米消費者信頼感指数 2026年11月速報値(ミシガン大)
   建玉明細報告(CFTC)
MINKABU PRESS 東海林勇行
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