ドル円は134円台での値動き FOMC議事録はタカ派サプライズなしか=NY為替前半

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうも為替市場はドル買いの動きが続いているものの、ドル円は134円台での値動きとなっている。NY時間に入って戻り売りが優勢となり、一時134.40円付近まで値を落とす場面も見られた。

 FRBの利上げが想定以上に実施され、高金利も長期化するのではとの観測が高まる中、ドルは買いが優勢となっている。その動きにドル円も下支えされているものの、135円台には慎重なようだ。本日のFOMC議事録の公表を控えていることや、24日金曜日に植田次期日銀総裁候補の所信表明を確認したい意向もありそうだ。

 そのFOMC議事録だが、本日の午後(日本時間23日4時)に公表される。いまの為替市場の雰囲気からすれば、現在想定されているよりもタカ派姿勢が示されれば、ドル高で反応する可能性が高い。しかし、その可能性は低いとの指摘も出ている。

 前回のFOMCでは全会一致で0.25%ポイントの利上げが決定されたが、今年投票権のない委員などFOMC委員の中に0.50%の利上げを要望した委員が複数いたことが確認されれば、金利上昇期待は高まる。そうなれば3月に0.50%ポイントの利上げが行われる根拠となり、ドルが上昇する可能性が高い。しかし、FOMC委員はすでに強いシグナルを発しているため、タカ派サプライズが起こる可能性はそれほど高くはないという。

 また、現在のタカ派な雰囲気は前回のFOMC後に発表された米経済指標が強い内容だったことが背景にある。前回のFOMC時点ではその情報はない。市場はターミナルレート(最終到達点)の予想を5.25-5.50%に引き上げている。その可能性は議事録で示唆される可能性はあるかもしれないが、少なくとも、一部で言われている6.00%水準までの上昇を示唆する内容になることはないであろう。

 ユーロドルは下値模索が続いており、1.06ドル台前半まで値を落としている。先週安値に顔合わせしており、午後のFOMC議事録を受けて1.05ドル台を試に行くか注目される状況。

 ただ、市場からはECBのターミナルレートの予想を3.75%に上方修正する動きも出ており、中銀預金金利のターミナルレートの予想を従来の3.25%から3.75%に引き上げている。3月と5月に0.50%ポイント、6月に0.25%ポイントの利上げを見込んでいるという。

 ユーロ圏経済の勢いと労働市場の強さ理由に挙げ、基調インフレの低下が説得力のある方法で達成するには時間がかかることを示唆しているという。ECBは現在、早ければ5月にも利上げサイクルを終値する可能性に言及しているが、最近のECB理事からのコメントとおよび、そのトーンが一致していないように感じると指摘している。

 ポンドドルも戻り売りに押され1.20ドル台に戻している。前日は強い英PMIの発表を受けてポンド買いが強まっていたが、ポンドドルは21日線が控える1.2165ドル付近に到達することなく値を落とす展開となっている。

 前日の強い英PMIを受けて、市場は英中銀の利上げ予想を上方修正する動きが出ているが、市場の利上げ期待は行き過ぎとの指摘も聞かれる。短期金融市場では英中銀のターミナルレート(最終到達点)予想を週初から約0.15%ポイント上昇させ、4.55%まで上昇させている。これは少なくともあと2回の利上げを織り込む動き。

 しかし、英中銀が最終的に1回以上の利上げを実施するとは確信しておらず、その場合、ポンド相場は英中銀のストーリーへの感応度が高くなっている分、ポンドの持続的なアウトパフォームを見るのは難しいという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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