モルガン・スタンレー<MS>が下落。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、経常収益とも予想を上回った。ウェルスマネジメント部門は11%の増収と堅調な推移が続いている一方、トレーディング部門は、株式は予想を下回ったものの、債券・為替・商品(FICC)は予想を上回った。 ウェルスマネジメント部門は第1四半期に1100億ドルの新規管理資産を追加し、管理資産は4兆6000億ドルとなった。これについてイェシャヤCFOは、約200億ドルは3月に関連したイベントによるもであることを明らかにした一方、新規資産の大部分は投資が実を結んだことによるものであるとも述べた。 同銀は、急成長するウェルスおよびアセットマネジメント事業が、トレーディングと投資銀行業務の乱高下をカバーするのを支援しているというメッセージを強化しようとしている。 ただ、株価は発表直後こそ買いが先行したものの、直ぐに下げに転じて、通常取引に入って来ている。貸倒引当金が前年比4倍の2億3400万ドルに増加したことを嫌気しているとの声も出ている模様。主に商業用不動産とマクロ経済見通しの悪化に関連したものとしている。 (1-3月・第1四半期) ・1株利益(調整後):1.70ドル(予想:1.66ドル) ・経常収益(調整後):145.2億ドル(予想:140.7億ドル) 株式:27.3億ドル(28.6億ドル) FICC:25.8億ドル(予想:24.2億ドル) 投資銀行:12.5億ドル(予想:11.2億ドル) ウェルスマネジメント:65.6億ドル(予想:64.8億ドル) ・純受取利息(NII):23.5億ドル(予想:24.6億ドル) ・預金残高:3475.2億ドル(予想:3521.7億ドル) ・貸倒引当金:2.34億ドル(予想:0.99億ドル) (NY時間09:47) モルガン・スタンレー<MS> 88.56(-1.29 -1.44%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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