医薬品や医療機器のアボット・ラボ<ABT>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期の1株利益の見通しは据え置いた。同社はウイルス検査関連を除く、既存事業の売上高見通しを上方修正しており、少なくとも1桁台後半の成長を見込んでいる。また、主要なインスリンポンプメーカーと提携し、同社のフリースタイル・リブレ2および3とのシステム統合を早急に進めているとも述べた。 ウイルス検査関連の売上高は減収を見込んでいるものの、既存事業は堅調な推移を見込んでいる。 アナリストからは「同社は検査需要の減少を理由に、ウイルス検査関連の売上高のガイダンスを15億ドルに下方修正した。第1四半期の既存事業の業績は堅調で、年を通じて継続的に改善する機会があると判断している」とのコメントも聞かれた。 (1-3月・第1四半期) ・1株利益(調整後):1.03ドル(予想:0.99ドル) ・売上高:97.5億ドル(予想:96.5億ドル) ウイルス検査関連:7.30億ドル(予想:7.49億ドル) 栄養食品:19.7億ドル(予想:19.2億ドル) 医薬品:11.9億ドル(予想:11.8億ドル) 診断薬:26.9億ドル(予想:28.7億ドル) 医療機器:39.0億ドル(予想:37.2億ドル) 糖尿病治療:13.1億ドル(予想:12.6億ドル) ・粗利益率(調整後):55.9%(予想:55.8%) ・既存事業売上高:-14.5%(予想:-15.7%) (通期見通し) ・1株利益(調整後):4.30~4.50ドルに据え置き(予想:4.38ドル) ・ウイルス検査関連:約15億ドル(予想:19.4億ドル) (NY時間10:22) アボット・ラボ<ABT> 110.79(+6.64 +6.38%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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