きょうもNY為替市場でドル円は、134円台での方向感のない値動きが続いている。海外市場に入って買いの動きが見られ、ドル円は134円台半ばまで上昇しているものの、基本的な方向感はない。NY時間に入ってドル売りが出ているものの、クロス円での円安がドル円の下値をサポートしている。 FRBについては、来週のFOMCでの0.25%ポイントの利上げを確実視しているものの、一部で出ている6月利上げについては、まだ未知数といったところ。先週の土曜日からFOMC委員が、FOMCが終了するまで発言を控えるブラックアウト期間に入っており、手掛かり材料は経済指標のみになるが、今週は第1四半期のGDP速報や、週末にはPCEデフレータの発表がある。 また、今週は植田総裁就任後初の日銀決定会合が行われるが、植田総裁はきょうの衆院決算行政監視委員会で、「物価上昇率は年度後半には2%を下回るとした上で、その見通しに沿って金融緩和を継続するというスタンスで現在いる」と語っていた。 金融緩和策の点検・検証を実施する方向との報道も流れていたが、いまのところは、市場が期待しているほど出口戦略に積極的に取り組む雰囲気でもなさそうだ。日本の物価も上昇しているものの、少なくとも米欧にように、賃金高騰など労働市場がひっ迫し、需要サイドがタイトになっているわけではなく、中央銀行が積極的に利上げを実施し、需要を冷やす状況とも思われない。むしろ、輸入など供給サイドの問題が圧倒的に大きい。 きょうのユーロドルは海外市場に入って買いが膨らんでおり、1.10ドル台を回復。1.1035ドル付近まで上昇している。来週のFOMCやECB理事会を控える中、1.10ドル台を維持できるか注目される。目先は直近高値1.1075ドル付近が意識。 市場はECBによる少なくともあと3回の0.25%ポイントずつの利上げを予想しており、ユーロドルも下値を支持されたままである可能性が高いとの指摘も聞かれる。 先週の金曜日に発表された4月のユーロ圏PMIを受け、サービス業を中心に持続的な景気回復を非常に良く示していると指摘されている。世界的な成長軟化から、いますぐにもユーロドルが上げを加速させないにしても、最近の上昇トレンドを維持できるのではないかと考えているという。 きょうのポンドドルはNY時間にかけて買い戻しが出ており、1.2470ドル近辺まで上昇。次第に上値が重くなって来ている雰囲気もあるポンドドルだが、本日1.24ドル台前半に来ている21日線の水準はしっかりと維持されており、上向きのトレンドは堅持されている。 市場からは、今年のポンドは上昇トレンドが維持されるとの声も出ている。英経済の成長と投資可能性の条件改善が期待され、年内にかけてポンドは緩やかに上昇するはずだとしている。 英経済は予想以上に堅調に推移しており、EU離脱や最近の政治的不確実性によって低下した資産評価も、相対的に見れば割安に見えるようになったという。従って、現在の環境はポンドにとって全般的にポジティブだと指摘している。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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