株価指数先物【引け後コメント】 バブル後の戻り高値を更新するなか、ひとまずテクニカルの過熱感には目をつぶる

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪6月限
日経225先物 30590 +530 (+1.76%)
TOPIX先物 2157.5 +26.5 (+1.24%)

 日経225先物(6月限)は前日比530円高の3万590円で取引を終了。寄り付きは3万510円とシカゴ日経平均先物清算値(3万530円)にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まった。指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価の上昇をけん引するなか、日経225先物は現物の寄り付き後ほどなくして3万670円まで買われる場面が見られた。2021年9月高値の3万620円を突破し、同年2月高値3万720円に迫るなか、目先的な達成感も意識されて、前場中盤には3万370円まで上げ幅を縮めた。ただし、押し目待ち狙いのロングが断続的に入っており、前場終盤に3万500円を回復すると、後場は3万520円~3万580円辺りで保ち合い、終盤にかけてはレンジを切り上げ、3万600円を挟んでの推移だった。

 日経平均株価が一時3万667円まで上昇し、21年9月高値の3万670円に迫ったことで、いったん利食いに向かわせた格好だった。ただし、海外投資家による日本株選好を背景に買いの勢いは衰えず、日経225先物は前場半ばの利食いをこなした後は、じりじりと下値を切り上げる動きだった。昨日同様、東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、ソニーグループ <6758> [東証P]、ダイキン工業 <6367> [東証P]など、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価をけん引しており、日経平均型優位の需給状況が継続。3万円回復から上昇基調を強めており、実需の買いが集中するなか、ショート筋がヘッジ対応の動きを加速させているようだ。

 上へのバイアスが強まっており、ややイレギュラー的な価格形成が意識されやすく、反動安は警戒しておきたい。ただし、日本市場の高パフォーマンスが続くなかでは、出遅れていた海外ヘッジファンドなどは、運用成績を上げる狙いからロング比率を高めざるを得ないと考えられ、ひとまずテクニカル面での過熱感には目をつぶることになりそうだ。

 日経225先物はナイトセッションで3万900円を回復し、21年2月高値の3万720円をあっさりクリアした。オプション権利行使価格の3万1000円が射程に入る。ボリンジャーバンドの+3σが3万1140円まで切り上がってきたほか、週足の+3σは3万1460円辺りまで上昇している。バブル後の戻り高値更新から、ターゲットがより拡大することも考えられるため、心理的な達成感からのショートは避けておきたい。

 NT倍率は先物中心限月で14.17倍に上昇した。4月半ばの上昇場面で上値を抑えられた200日線を明確に上放れたことで、昨年12月の14.30倍台が意識されてきた。さらに、過熱感が警戒されるなか、ヘッジを考慮したトレードも入りやすく、昨年5月高値の14.58倍辺りへの上昇を想定した、NTロングでのスプレッド狙いに向かわせそうだ。

 手口面では、日経225先物はシティが1380枚、大和が800枚、モルガンSが730枚程度の売り越しに対して、野村が1090枚、SBIが690枚、バークレイズが550枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが2820枚、BNPパリバが1550枚、三菱UFJが1040枚程度の売り越しに対して、ソジェンが1200枚、BofAが1080枚、ドイツが1040枚、シティが1010枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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