【これからの見通し】中国景況感悪化でリスク回避の円買い・ドル買い この後の海外市場でも引きずるか

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】中国景況感悪化でリスク回避の円買い・ドル買い この後の海外市場でも引きずるか

 東京午後はリスク回避の動きが加速した。この日発表された5月中国PMIが製造業、非製造業ともに予想以上に悪化したことが背景。香港ハンセン指数が3%近く下げたほか、日経平均も一時500円安となる場面があった。

 為替市場では、円高とドル高が進行。ドル円は139円台前半へ、ユーロ円は一時149円台割れ、ポンド円は172円台後半などへと下落している。ドル高の動きでユーロドルは1.07台割れ、ポンドドルは1.24台割れ水準で推移している。ただ、ドル高傾向は従来から続いてきたものであり、きょうは円高の動きが目立っている。

 円高の背景としては、昨日の財務省・金融庁・日銀の三者会合が実施されたことも影響している。強いメッセージ性はみられなかったものの、ドル円が140円を超えたタイミングでの開催とあって、ある程度の円安けん制効果はあったようだ。

 米欧株先物も下げており、この後の海外市場でもリスク回避の動きが先行しそうだ。ただ、市場では米債務上限関連法案の議会通過待ち、金曜日に米雇用統計を控えているなど不透明感が残っている。一方的な値動きは次第に一巡する可能性もあり、短期的な変動には注意しておきたい。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、フランス実質GDP(確報値)(2023年 第1四半期)、ドイツ雇用統計(5月)、ドイツ消費者物価指数(速報)(5月)、トルコ実質GDP(2023年 第1四半期)、ブラジル雇用統計(4月)、インド実質GDP(2023年 第1四半期)、米MBA住宅ローン申請指数(05/20 - 05/26)、米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(5月)、米JOLTS求人件数(4月)、カナダ実質GDP(2023年 第1四半期・3月)など。

 発言イベント関連では、ビルロワドガロー仏中銀総裁、ビスコ伊中銀総裁、マン英中銀委員、コリンズ・ボストン連銀総裁、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、ジェファーソンFRB理事などの講演やイベント参加が予定されている。ECB金融安定報告、米地区連銀経済報告(ベージュブック)などが公表される。

 このところユーロ売り・ポンド買いの流れが鮮明。昨日はスペイン消費者物価指数の伸びが予想以上に鈍化したことがユーロ売り材料となっていたが、今日もイタリアやドイツの消費者物価指数が発表される。今日発表された州ごとのドイツ物価指標は一部の州でインフレ鈍化が示されていた。明日のユーロ圏消費者物価を待たずして、市場ではECBの利上げの矛先が鈍ることが想定される可能性もあり注目したい。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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