セールスフォース<CRM>が3日続伸し、ダウ平均をサポート。自社製品に新しい生成AIを搭載し、AI新興企業への投資も倍増させる。同社は、AIへの投資を3月に発表した2億5000万ドルから5億ドルに増額すると発表。また、AIツールのポートフォリオはAIクラウドと呼ばれるようになり、セールスクラウドやサービスクラウドといった他の主要サービスと肩を並べることになる。 同社はAIに焦点を当てたイベントに先立ち、大規模な言語モデルが顧客データで学習されるのを防ぐなど、技術のセキュリティ基準を発表。大規模な言語モデルは、大量のテキストとデータを使って試行錯誤しながら学習するようにプログラムされている。このモデルの一種が、ユーザーの会話プロンプトからテキストや画像を作成する生成AIに使用される。 同社は人員削減や幹部の離脱、アクティビスト(物言う投資家)からの圧力など、困難な半年間を経て、株主からの信頼を取り戻しつつある。株価は先週末までに今年に入って62%上昇している。ただ、投資家は売上高の伸びを懸念している。特に、同社が5月31日に今四半期の売上高が前年比10%増になると予想した後。これは、過去最も遅い伸びであり、30%増が当たり前だった時代から大きく後退している。 同社はAIが事業拡大を促進する可能性について模索している。クラウドコンピューティングやモバイルアプリがそうであったように、生成AIは大規模な新しい技術購買サイクルを引き起こすとベニオフCEOは最近の決算説明会で述べていた。AIを優先させるという同社の決断を裏付けるように先月、シー氏をセールスフォースAIのCEOに任命した。 (NY時間10:23) セールスフォース<CRM> 218.55(+3.24 +1.50%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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