オラクル<ORCL>が最高値を更新。前日引け後に3-5月期決算(第4四半期)を発表し、売上高、1株利益とも予想を上回った。同社は人工知能(AI)に関連した需要の高まりから、クラウド事業が恩恵を受けていることを示した。 同社は声明で「戦略的な2つのクラウド事業が拡大している」と述べたほか、第4四半期は買収したサーナーが売上高に15億ドル貢献したとも述べた。 同社のカッツCEOは声明で「売上高の伸びはクラウドアプリケーションとインフラストラクチャー事業がけん引した。インフラ事業の成長は加速している」と説明。さらに決算発表後の会見では、「今年度はクラウドの売上高が少なくとも昨年度と同程度の伸びになる」と述べたほか、6-8月期(第1四半期)については、クラウド事業の伸びが29-31%、全体の売上高は8-10%増を見込んでいるとしている。予想は8%増。1株利益は1.12-1.16ドルを見込んだ。予想は1.15ドル。 今回の決算を受けてアナリストからの投資判断や目標株価の引き上げなどが相次いでいる。ただ、一部のアナリストからは「見通しについては来期もOCIが高成長を維持することを期待するとしても、少し野心的かもしれない」との指摘も出ていた。OIC(オラクル・クラウド・インフラストラクチャー)は同社が提供するパブリック・クラウドサービス。 (3-5月・第4四半期) ・1株利益(調整後):1.67ドル(予想:1.58ドル) ・売上高:138.4億ドル(予想:137.2億ドル) クラウドサービス・ライセンス:93.7億ドル(予想:91億ドル) クラウドおよびオンプレミスのライセンス:21.5億ドル(予想:23.3億ドル) ハードウエア:8.50億ドル(予想:8.41億ドル) サービス:14.7億ドル(予想:14.5億ドル) ・営業利益(調整後):61.6億ドル(予想:61.2億ドル) ・営業利益率(調整後):44.0%(予想:44.8%) (NY時間09:44) オラクル<ORCL> 121.62(+5.19 +4.46%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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