住宅建設のレナー<LEN>が上昇。前日引け後に3-5月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回ったほか、通期の引き渡し件数の見通しを上方修正した。 同社は声明で「消費者が金利のニューノーマルを受け入れるようになったため、需要が加速し、市場は10年以上に渡る生産不足に由来する慢性的な供給不足を調整することになった」と述べている。 アナリストは、「今回の決算で予想以上の新築住宅の需要が確認された。住宅ローン金利の上昇により、住宅所有者の売却意欲が減退し、中古住宅の在庫が異常に逼迫している。そのため、新築住宅がより魅力的になっている」と評した。 また、「特に同社のような手頃な価格の住宅建設会社にとって、新築の見通しが明るいという確信を改めて示した。今後さらにハードルが上がるだろうが、同社はROE(自己資本利益率)の見通しが良好で、株価が同業他社に追いつくための良い兆候となるはずだ」と指摘している。 (3-5月・第2四半期) ・1株利益(調整後):2.94ドル(予想:2.31ドル) ・売上高:80.0億ドル(予想:72.9億ドル) ・住宅粗利益率(調整後):22.5%(予想:21.3%) ・新規受注:1万7885件(予想:1万6501件) ・新築住宅引き渡し:+3% ・受注残:2万214件(予想:2万437件) (6-8月・第3四半期見通し) ・新規受注:1万8000~1万9000件(予想:1万5700件) ・引き渡し予想:1万7750~1万8250件(予想:1万6738件) ・住宅粗利益率(調整後):23.5~24.0%(予想:21.3%) (通期見通し) ・引き渡し予想:6万8000~7万件(従来:6万2000~6万6000件)(予想:6万4000件) 【企業概要】 米国で一戸建てやタウンハウス等の建設・販売・賃貸、宅地の購入・開発・販売を行う。テクノロジーと革新的な戦略を駆使し、建築プロセスの効率化と建設コストの低減に取り組む。又、顧客向け住宅ローン関連の金融サービスを提供するほか、多世帯住宅を建設する長期ファンドを運営し、その持分を保有する。 (NY時間10:26) レナー<LEN> 119.81(+5.06 +4.41%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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