日経平均株価 始値 33438.01 高値 33641.46(09:18) 安値 33232.19(14:52) 大引け 33264.88(前日比 -310.26 、 -0.92% ) 売買高 14億5273万株 (東証プライム概算) 売買代金 4兆0940億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は3日ぶり反落、欧米株安受け利食い誘発 2.米国株市場ではFRBによる利上げ長期化を再び警戒 3.利上げ思惑はハイテク株に逆風、半導体関連が標的 4.半導体主力が軒並み安の一方、銀行や商社株が高い 5.TOPIXはプラス圏で着地、売買代金は4兆円を上回る ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比102ドル安と3日続落した。パウエルFRB議長の議会証言で追加利上げが必要と再表明したため、ハイテク株などを中心に売りが優勢となった。 東京市場では、前場は日経平均株価が頑強な値動きを示していたが、後場に先物主導で売りがかさみ値を崩す展開を強いられた。 22日の東京市場は、リスク回避ムードが後場に入って高まり、日経平均は下値を探る展開となった。前日の欧米株市場は総じて軟調な地合いが続き、市場のセンチメントが悪化した。米株市場ではFRBによる利上げが長期化することへの警戒感からハイテク系グロース株に逆風が意識され、特に半導体関連株に下げるものが目立っている。東京市場でもこの地合いを引き継ぐ格好で、これまで相場を牽引してきた半導体主力銘柄に売りがかさんだ。一方、メガバンクや商社株には投資資金が流入し全体相場を支えた。日経平均は300円あまり下落したものの、TOPIXはわずかながらプラス圏で着地している。プライム市場の値上がり銘柄数は800に達し全体の44%を占めるなど物色意欲は根強い。売買代金も4兆円を上回るなど活況だった。 個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が売られ、ソシオネクスト<6526>はストップ安。アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>なども大きく水準を切り下げた。ソフトバンクグループ<9984>も軟調。キーエンス<6861>が売り優勢、SMC<6273>が大きく下押すなどFA関連株も値を下げた。さくらインターネット<3778>が急落、ANYCOLOR<5032>も大幅安。 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が急伸したほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクに買いが集まった。三菱商事<8058>、丸紅<8002>、伊藤忠商事<8001>など総合商社株が上値を追った。ファーマフーズ<2929>が値上がり率トップに買われ、テスホールディングス<5074>、インフォマート<2492>なども値を飛ばした。GMOインターネットグループ<9449>も上昇した。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、伊藤忠 <8001>、トヨタ <7203>、電通グループ <4324>、任天堂 <7974>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約29円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ファストリ <9983>、SBG <9984>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約265円。 東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)その他金融業、(2)銀行業、(3)卸売業、(4)保険業、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気機器、(2)精密機器、(3)機械、(4)金属製品、(5)化学。 ■個別材料株 △インフォMT <2492> [東証P] 500万株を上限とする自社株買いを実施へ。 △テックファム <3625> [東証G] AI関連出遅れ物色の波に乗る。 △オプティム <3694> [東証P] ChatGPT活用の新サービスを発表。 △ブルーミーム <4069> [東証G] 量子AI活用の言語モデル構築に思惑買い。 △テスHD <5074> [東証P] 今6月期業績予想の大幅増額・増配。 △岡野バ <6492> [東証S] 上期営業利益の黒字化を好感。 △セレンHD <7318> [東証G] 製造現場DX支援ツールがIT導入補助金認定。 △寿屋 <7809> [東証S] LINEのWeb3ゲームプラットフォームでゲーム配信へ。 △丸紅 <8002> [東証P] バフェット効果と穀物市況高騰も刺激材料に。 △マネックスG <8698> [東証P] ビットコイン3万ドル台回復。 ▼ソシオネクス <6526> [東証P] SMBC日興証券が投資判断は「1→2」に格下げ。 ▼アドテスト <6857> [東証P] SOX指数大幅安で利食い誘発。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ファーマF <2929>、(2)インフォMT <2492>、(3)テスHD <5074>、(4)マネックスG <8698>、(5)ペッパー <3053>、(6)GMO <9449>、(7)CEHD <4320>、(8)カカクコム <2371>、(9)ネオジャパン <3921>、(10)セレス <3696>。 値下がり率上位10傑は(1)ソシオネクス <6526>、(2)さくらネット <3778>、(3)JNS <3627>、(4)ネットプロ <7383>、(5)アドテスト <6857>、(6)アイスタイル <3660>、(7)芝浦 <6590>、(8)エニーカラー <5032>、(9)ニーズウェル <3992>、(10)サムコ <6387>。 【大引け】 日経平均は前日比310.26円(0.92%)安の3万3264.88円。TOPIXは前日比1.49(0.06%)高の2296.50。出来高は概算で14億5273万株。東証プライムの値上がり銘柄数は800、値下がり銘柄数は970となった。東証マザーズ指数は845.27ポイント(19.50ポイント安)。 [2023年6月22日] 株探ニュース
有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。