米地銀のウェスタン・アライアンス・バンコープが<WAL>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、経常収益は予想を上回ったものの、1株利益は予想を若干下回った。3月の銀行問題で市場は預金残高に注目しているが、予想を上回っている。 ただ、預金増は記録したものの、コストもかさんでおり、純受取利息(NII)が予想を下回り、純金利マージンも3.42%と予想を下回った。金利費用は4億5100万ドルと8倍強に増え、資金調達の総コストは0.58%ポイント増の2.85%となった。 アナリストは「預金残高の増加が利ざやを圧迫したが、下半期の純金利マージンのガイダンスは利ざや拡大を示唆している」と指摘。「第2四半期の業績と四半期末のバランスシートは引き続き改善している」とも付け加えた。 「最近の取引高騰の影響を受ける可能性はあるが、ファンダメンタルズと将来の収益性の可能性は1株当たり有形純資産(TBV)よりも、かなり高いバリュエーションを正当化するものと考える」とも語った。 株価は時間外でネガティブな反応を見せていたものの、通常取引に入ると、全体相場が上昇していることもあり、プラスに浮上している。 (4-6月・第2四半期) ・1株利益(調整後):1.96ドル(予想:1.97ドル) ・経常収益:6.69億ドル(予想:5.54億ドル) ・預金残高:510.4億ドル(予想:499.8億ドル) ・純受取利息(NII):5.50億ドル(予想:5.79億ドル) ・純金利マージン:3.42%(予想:3.50%) ・貸倒引当金:2180万ドル(予想:2410万ドル) (下半期見通し) ・純金利マージン:3.50~3.60% ・預金残高:四半期ごとに20億ドルの増加 ・融資残高:四半期ごとに5億ドルの増加 【企業概要】 主に、米国南西部におけるフルサービスの銀行部門と、公的及び非営利金融事業、ホテルフランチャイズファイナンス等のニッチ市場における企業顧客向けの特殊金融サービス部門において、預金、融資、財務管理、国際金融業務、オンラインバンキング製品とサービスの提供を行う。非銀行子会社も保有する。 (NY時間10:23) ウェスタン・アライアンス<WAL> 44.50(+1.43 +3.32%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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