【これからの見通し】来週の米FOMCを控えてドル相場は混とん、反発の動きも継続性なく

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】来週の米FOMCを控えてドル相場は混とん、反発の動きも継続性なく

 このところのドル相場は方向性を失ってきているようだ。7月に入ってからは米CPIやPPIでインフレ鈍化が示されたことを受けて、強烈にドルが売られた経緯がある。しかし、先週末に調整的なドル買いが入ったあとは流れが混とんとしている。

 来週の米FOMCでは25bp利上げが市場コンセンサスとなっているが、その先についてはまだまだ不透明だ。足元で市場が頼りにしているのが、その他主要国の動向。ドル円にとっては植田日銀総裁が緩和継続姿勢を確認したことで海外勢を中心としたYCC修正観測が後退した。昨日の海外市場で139.99レベルまで上昇。ただ、140円の節目水準は突破できずに反落して現在の水準となっている。

 英中銀は主要国のなかで最もタカ派姿勢が継続するとみられており、一時はターミナルレートが6.25-6.50%になることが市場に織り込まれた。しかし、昨日発表の英消費者物価指数の伸び鈍化で強気の見方が後退。6%割れ水準へと織り込み水準が低下した。ポンドドルの下落が、ドル買い圧力に作用した経緯がある。

 ECBについてはどうか。根強いコアインフレが指摘されるなかで、英中銀とともに連続的な追加利上げが見込まれていた。しかし、最近ではクノット・オランダ中銀総裁やナーゲル独連銀総裁などが9月利上げについての明言を避けている。あくまでもデータ次第との基本姿勢が示されたわけだが、市場としてはトーンダウンの感は否めないようだ。ポンドドルほどではないが、ユーロドルの上昇の勢いもやや鈍っている状況だ。

 英欧の材料でややドル買いが優勢となったことろ、きょうは豪雇用統計が強含んだことが、豪ドル/ドルの買いを誘っている。ドル買いの勢いにもブレーキがかかっている。・・・というように側面からの材料でドル相場の方向性は定まらない状況だ。

 このあとの海外市場で発表される経済指標は、ユーロ圏経常収支(5月)、トルコ中銀政策金利(7月)、米新規失業保険申請件数(07/09 - 07/15)、米フィラデルフィア連銀景況指数(7月)米中古住宅販売件数(6月)米景気先行指数(6月)、ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)(7月)、南ア中銀政策金利(7月)など。

 発言イベント関連では、ビルロワドガロー仏中銀総裁の講演が予定されるくらい。米主要企業決算が、ブラックストーン、J&J、アボットラボラトリーズ、トラベラーズ、DRホートン、アメリカン航空と目白押しだ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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