ドル円は150円を視野に入れた動き続く ドル高の過熱感も否めず=NY為替概況 きょうも為替市場はドル買いの流れが続き、ドル円は一時149.70円付近まで上昇。150円を視野に入れた動きが続いている。財務省による介入警感も出ているようだが、現在の緩やかな円安では口先介入に留まり、実弾介入はハードルが高いとの見方も少なくないようだ。 機関投資家の月末リバランスに伴うドル需要の増加の指摘も出ているが、一方でドル高の過熱感も否めず、テクニカル的には調整の可能性を示唆するサインが点灯し始めているとの見方も出ている。ドルはすでに年初来高値を更新し、7月中旬以来6%近く上昇している。チャートはトレンドの枯渇を示唆すサインが点灯し始めており、多少の調整の可能性も示唆されているという。テクニカル的には、最大1%程度の調整の可能性もあるとしている。 ドル円は150円を視野に入れているが、その水準へは慎重なアプローチが必要ということも示されている状況ではある。150円に到達した後の動きには要注意なのかもしれない。 ユーロドルはNY時間に入って上値の重い展開が見られ、心理的節目の1.05ドルを一時割り込んだ。1.05ドル付近にはショート勢のショートカバーも多数観測されていたが、ドル買いの強さがオーダーを吸収した模様。 FRBは年内あと1回の追加利上げを実施後、しばらく高金利を維持すると見られている。一方、ECBは利上げサイクルがすでに終了し、来年には利下げシナリオが浮上している状況。為替の原動力が金融政策の格差という局面もそろそろ終了に差し掛かっていると思われるが、まだその格差に為替市場は着目しているようだ。 8月のユーロ圏企業による借り入れが約8年ぶりの低い伸びとなり、ECBの歴史的な連続利上げが企業活動を抑制していることが改めて示唆されている。ECBがこの日発表したデータによると、金融機関による企業への融資は前年比で僅か0.6%増となり、前月の2.2%増から大幅に減速した。家計への融資も1.0%増と、前月の1.3%増から伸びが鈍化している。 ポンドドルは一時1.21ドル台前半まで下げ幅を拡大し、3月以来の安値水準を更新した。本日で6日続落。米英の将来の金融政策への期待がかい離を拡大させており、ポンドは対ドルで下落を続けている。 一部からは、「英経済は米国よりも早く需要が流出しており、英中銀は追加利上げの可能性を残しているが、その可能性は低い。ポンド安は多くの英輸入品の価格を上昇させるため、英中銀のインフレとの闘いを少し難しくするかもしれない」とのコメントも出ていた。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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