米大手証券のストラテジストはS&P500(除く金融株)のROE(株主資本利益率)は、利回り上昇の影響とともに低下し始めていると指摘している。 今年のS&P500のROEは0.69%ポイント低下し、23.4%になったが、1975年以来依然として97パーセンタイルに位置すると書いている。パーセンタイルは小さな数字から大きな数字まで並べて、下から何パーセント目にあたるか示したもの。97パーセンタイルは1975年以来のデータと比較してかなり高い水準を意味する。 新たな長期金利の上昇環境では、支払利息の増加と財務レバレッジの低下が収益性の重要なリスクとなると見ているという。S&P500企業の借入コストは前年比で約20年ぶりの大幅な上昇となった。 同ストラテジストは、投入コストの伸び鈍化と価格インフレが売上高営業利益率を下支えするため、2024年にはROEが安定化すると見ているという。また、人工知能(AI)は収益性を大幅に向上させる長期的な起爆剤となる可能性が最も高いとも指摘。 なお、借入コスト上昇に対する脆弱性が低い銘柄として、以下の銘柄を挙げている。 シスコシステムズ<CSCO>、コストコ<COST>、ペイチェックス<PAYX>、コグニザント<CTSH>、ビザ<V>、ファスナル<FAST>、ケイデンス・デザイン<CDNS>。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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