きょうのドル円は波乱の展開が見られている。この日発表の米求人件数が予想外に強い内容となったことから、ドル円は心理的節目の150円台に一時上昇した。 しかし、そこから短時間に急速に売りが強まり、瞬間的に147円台半ばに急落する場面が見られた。日銀のイールドカーブコントロール(YCC)修正以来の値幅となり、市場の中には財務省による介入観測が広がっている。しかし、財務省幹部はノーコメントとしている状況。 この日発表の8月の米求人件数は961万件と予想(883.1万件)を大きく上回った。春以降、労働市場の軟化傾向が顕著となっており、今回は前回から反発は予想されていたものの、傾向は継続すると見られていた。その分、大きなサプライズとなった格好。専門職・ビジネスサービスの求人数が急増した。ただ、エコノミストからは、FRBは1つの雇用指標に基づいて政策を決定することはなく、今回の指標で追加利上げにリスクを傾けることはないとの見方も出ている。ただ、短期金融市場では11月FOMCでの利上げ確率を35%程度まで上昇させている。前日は27%程度だった。 ユーロドルは1.04ドル台半ばまで下げ幅を拡大。依然として底値が見えない状況に変化はなさそうだが、それでも大半のアナリストは年末までにはドルが上昇の一部を放棄し、ユーロドルは買い戻されると見ているようだ。 しかし、それに対して懐疑的な見方も出ている。ユーロ圏経済の停滞とイタリアの財政見通しへの懸念がユーロへの投資意欲を減退させ、ユーロドルは3カ月後には1.02ドルまで下落するとの見方も出ているようだ。さらに、エネルギー価格の上昇が続けばパリティ(1.00ドル)までの下落の可能性もあるという。 ポンドドルは1.20ドル台後半での上下動に終始。下げ止まり感はまだないが、下げ過ぎ感は高まっており、1.20ドルに接近するにつれてショートカバーも散発的に出るようだ。 ただ、ポンドドルは一段安の可能性が指摘されており、1.20ドル割れを見込む声も少なくない。ドル買いの勢いはしばらく続き、1.20を割り込むリスクは十分にあるという。そこから年初来安値1.1820ドルを目指すことになるという。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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