NYプラチナ市況=プラチナが続伸、パラジウムは反発

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 1)   888.7      900.6       879.1       899.4    + 15.2
         (24/ 4)   895.9      907.2       889.0       907.2    + 14.8
 パラジウム  (23/12)  1150.50    1160.00     1130.00     1146.80   +  1.60
         (24/ 3)  1143.00    1162.00     1143.00     1156.00   +  1.40
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          18,588         24,769        86,974       (+    872)
 パラジウム          2,257          2,918        21,547       (+    437)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          33,984.54  + 314.25
     13日  149.54/56   1.0509/11   ・ナスダック         13,567.98  + 160.75
     16日  149.52/54   1.0559/61   ・10年米国債利回り      4.71  +   0.09
・NY原油  (23/11)   86.66 - 1.03  ・SPDR保有金残高    862.37      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反発。前日比は、プラ
チナが14.3〜15.2ドル高、中心限月の1月限が15.2ドル高、パラジウムが
9.90ドル安〜2.40ドル高、中心限月の12月限は1.60ドル高。
 プラチナ1月限は続伸。時間外取引では、金に利食い売りなどが出たことを受けて軟
調となった。欧州時間に入ると、戻りを売られて一段安となった。日中取引では、ドル
安を背景に買い戻された。時間外取引の高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入
って上値を伸ばした。
 パラジウム12月限は、欧州時間に売り圧力が強まったが、日中取引で買い戻されて
下げ一服となった。
 プラチナ1月限は時間外取引を879.3〜892.0ドルのレンジで推移し、前日
比2.9ドル安の881.3ドルとなった。1月限は高寄りしたのち、金に利食い売り
などが出たことを受けて軟調となった。欧州時間に入ると、戻りを売られて一段安とな
った。
 日中取引は、879.1ドルまで下落したのち、ドル安を背景に買い戻された。時間
外取引の高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入って上値を伸ばし、900.6
ドルまで上昇した。
 イスラエルがパレスチナ自治区ガザへの大規模な作戦を準備するなか、金に利食い売
りなどが出たことが圧迫要因になった。ただニューヨーク市場で大口投機家が売り越し
に転じており、ドル安をきっかけに買い戻し主導で上昇した。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1130.00〜1160.00ドルのレンジ
で推移し、前日比5.20ドル安の1140.00ドルとなった。12月限は高寄りし
たのち、他の貴金属の軟調を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、戻りを売られ
て一段安となった。
 日中取引は、ドル安を受けて買い戻され、1154.00ドルまで戻した。その後
は、米国債の利回り上昇に上値を抑えられたが、1135.50ドルで買い戻されて下
げ一服となった。
 13日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの22万7573
オンス、パラジウムは変わらずの4万3271オンス。
今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は、ユーロ圏のインフ
レはようやく減速してきたが、依然としてあまりに高水準だとし、当面は生産抑制型の
経済政策を取らざるを得ないとの見通しを示した。
・ブリンケン米国務長官は、イスラム組織ハマスとの軍事衝突が続くイスラエルを訪問
し、ネタニヤフ首相と人道支援を巡り会談した。
・スナク英首相は、パレスチナ自治政府のアッバス議長と電話会談を行い、パレスチナ
自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは一般のパレスチナ人を代表するもので
ないとの英国の立場を改めて確認した。
・イエレン米財務長官は、米国では高金利が続く可能性があると指摘、債務コストは引
き続き管理可能だが、財政には注意が必要だと述べた。
・米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、一部で根強い物価圧力が見られるが、米国
のインフレ率鈍化が一時的な現象ではなく、趨勢であることは「否定できない」との認
識を示した。
・米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は、現在の金利水準は、初めての住宅購
入をほぼ不可能にしているとの認識を示した。
・10月のニューヨーク州製造業業況指数はマイナス4.6と、前月のプラス1.9か
ら低下した。市場予想はマイナス7.0だった。
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