NYプラチナ市況=プラチナが続落、パラジウムは反落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 1)   902.8      908.8       886.9       891.9    - 13.1
         (24/ 4)   909.8      915.2       894.7       899.6    - 12.8
 パラジウム  (23/12)  1124.50    1143.00     1112.00     1127.50   - 11.70
         (24/ 3)  1132.00    1142.00     1117.00     1132.90   - 12.90
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          17,482         14,841        83,272       (-    107)
 パラジウム          4,494          3,903        22,235       (-    121)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
=======================================
・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          33,141.38  + 204.97
     23日  149.70/72   1.0668/70   ・ナスダック         13,139.88  + 121.55
     24日  149.85/87   1.0589/91   ・10年米国債利回り      4.83  -   0.01
・NY原油  (23/12)   83.74 - 1.75  ・SPDR保有金残高    860.07  -   3.17
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続落、パラジウムは反落。前日比は、プラ
チナが13.1〜12.0ドル安、中心限月の1月限が13.1ドル安、パラジウムが
14.60〜1.30ドル安、中心限月の12月限は11.70ドル安。
 プラチナ1月限は続落。時間外取引では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となっ
た。欧州時間に入ると、ユーロ圏の景気後退懸念を受けて戻りを売られた。日中取引で
は、序盤の売り一巡後は金堅調が下支えになった。
 パラジウム12月限は、ユーロ圏の景気後退懸念を受けて売り優勢となった。
 プラチナ1月限は時間外取引を888.4〜908.8ドルのレンジで推移し、前日
比11.8ドル安の893.2ドルとなった。1月限は安寄りしたのち、ドル安や金堅
調を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、ユーロ圏の景気後退懸念を受けて戻
りを売られた。
 日中取引は、時間外取引の安値を割り込み、886.9ドルまで下落した。その後
は、中東情勢の先行き懸念を受けて金に押し目買いが入ったことが下支えとなり、
893.8ドルまで戻した。
 ユーロ圏の景気後退懸念が圧迫要因になった。10月のユーロ圏のHCOB総合購買
担当者景気指数(PMI)速報値は46.5と9月の47.2から低下し、2020年
11月以来の低水準となった。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1112.00〜1143.00ドルのレンジ
で推移し、前日比18.70ドル安の1120.50ドルとなった。12月限は安寄り
したのち、ドル安を受けて押し目を買われたが、ユーロ圏の景気後退懸念を受けて戻り
を売られた。
 日中取引は、他の貴金属の下げ一服を受けて買い戻され、1135.50ドルまで戻
した。
 23日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの22万7396
オンス、パラジウムは変わらずの4万3271オンス。
今日の材料
・10月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は予想外に低
下し、リセッション(景気後退)に陥る恐れがあることが示された。総合PMI速報値
は46.5と9月の47.2から低下し、2020年11月以来の低水準となった。域
内全体の広範な景気低迷で需要が減少した。
・イスラエルを訪問しているフランスのマクロン大統領は、イラクとシリアで過激派組
織「イスラム国(IS)」掃討作戦を進める米国主導の有志連合を、パレスチナ自治区
ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの戦いに拡大する案を提案した。
・10月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.0と7月以来、3カ月
ぶりの高水準となった。9月確定値は50.2だった。
・米国のブリンケン国務長官は、国連安全保障理事会で、米国はイランとの衝突を望ん
でいないとした上で、イラン、または同国の代理勢力が世界のいかなる場所で米国の要
員を攻撃した場合、米国は迅速、かつ断固として対応すると述べた。
・国連のグテレス事務総長は、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチ
ナ自治区ガザでの「明白な国際人道法違反」に対する懸念を表明し、民間人の保護を訴
えた。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。