NY原油市況=反発、イスラエル戦時内閣はガザ侵攻時期を決定

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2023/12     83.69       85.56       82.08       85.39        + 1.65
  2024/01     82.99       84.85       81.44       84.69        + 1.72
  2024/02     82.24       84.02       80.78       83.86        + 1.72
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     597,382              818,434             1,628,044    ( - 3,044)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2023/11     303.05    - 1.44
                            2023/12     295.91    - 0.34
         改質ガソリン       2023/11     228.42    + 1.66
                            2023/12     226.88    + 1.61
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は反発。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が1.65〜
1.72ドル高。その他の限月は0.33〜1.72ドル高。
 イスラエル軍によるパレスチナのガザ地区への空爆が続いているなか、ネタニヤフ・
イスラエル首相がガザ地区への地上侵攻の時期を決定したと述べたことから、中東情勢
のさらなる緊迫化が警戒された。同首相は「作戦の時期は、戦時内閣と参謀総長の全会
一致で決定された」と語ったが、詳細は明らかにされていない。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫は増加したものの、反応は
一時的だった。米製油所稼働率が85.6%まで低下し、今年の夏場の需要期が終了し
た後の最低水準を更新したことから、原油在庫は積み増された。石油製品需要は日量
2010万2000バレルと堅調だった。
 中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会が1兆元(1370億ドル)の新規国
債発行を承認したほか、地方政府が2024年の債券発行枠を前倒しで利用できる法案
も可決したことから、景気回復期待が高まった。中国は世界最大の原油輸入国。
 時間外取引で12月限は前日終値付近でもみ合った。通常取引開始後は売りが強まる
と82.08ドルまで下落。ただ、下げは続かずプラス圏へ浮上すると、85.56ド
ルまで上値を伸ばした。
 改質ガソリンは反発。ヒーティングオイルの期近2限月は続落。EIA週報で留出油
の在庫は9月以降減少傾向にあるが、ヒーティングオイルの上値は重かった。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 +137.2万(4億2112万)
ガソリン +15.6万(2億2346万)
留出油  −168.6万(1億1209万)
(クッシング地区)
原油 +21.3万(2123万)
*()は在庫総量
今日の材料
・今も未来も、パレスチナは必ず勝利する=イラン最高指導者ハメネイ師
・ロシアは核攻撃の軍事訓練を開始=ショイグ露国防相
・イスラエルのテルアビブ付近にミサイルが着弾
・米原油在庫の市場予想は前週比150万バレル増
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比266万8000バレル減
・ガソリン在庫は前週比416万9000バレル減
・留出油は前週比231万3000バレル減
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比51万3000バレル増
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