ゴム週間見通し=修正安場面、内部要因主導の急騰の咎め

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS

 【前週までのレビュー】直近の急騰は取組高の減少を伴っているため内部要因主導で
の上昇とみて、修正安に注意とした。
 【10月限は内部要因から急騰】
 JPXゴムRSS3号の活発限月の4月限は、戻りが鈍くなっている。23日に25
3.3円まで下落後の戻りは26日の268.0円までとなっており、現状は260円
前後の攻防となっている。
 10月中旬からの急騰を主導した2023年10月限は、25日に前月比で140.
1円も高い378.4円で納会となった。だが受渡枚数は前月比231枚減の104枚
となっている。受渡枚数の少なさから、10月限の急騰は、ショートスクイーズ(売り
方の買い戻しによる踏み上げ)によるものとみられる。また、1番限に回った11月限
は、現在、255円前後で取引されており、10月限にサヤ寄せする動きをみせていな
い。これをみても、直近のJPXゴムRSS3号の急騰は、内部要因主導であると考え
られる。急騰のもう一つの要因とされていた産地相場も上げ一服となっている。目先、
JPXゴムRSS3号は、修正安場面を迎えることになりそうだ。
 【産地相場は伸び悩み】
 直近のJPXゴムRSS3号の急騰の一因とされてきた産地の上昇だが、伸び悩みを
みせている。10月に入ってからのタイオファーの推移をみると、2日に55.86バ
ーツで始まると、19日には62.07バーツまで上昇し、高値を付けた。この間の上
昇が6.21バーツ(日本円で約26円)となる。だが、その後は軟化し、26日現在
は61バーツとなっている。今回の産地価格の上昇は、天候不順が背景にあるが、この
要因は既に織り込んだようだ。
 【上海ゴムは調整場面か】
 上海ゴムの中心限月3月限は16日に1万4920元まで上昇し、一代の高値を更新
した。だが、同水準で上値が重くなると、20日には1万4375元まで軟化する場面
があった。その後の戻りは、1万4755元までとなっている。1万4375元を割り
込むと、ダブルトップが形成され、下げ足が速まりそうだ。その場合は、節目の1万
4000元を目指すとみる。
 【東京ゴム活発限月の3月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の4月限(今号より3月限から4月限に移行)、上値が重
くなっている。10月に入り、売りが優勢になると、6日には、231.1円まで水準
を引き下げた。だが、同水準で支持されると、12日にはこれまで抵抗となっていた
240円前後をしっかり突破し、翌12日は上海ゴムの大幅高を手掛かりに250.4
円まで急騰し、9月28日に付けた一代の高値241.0円を更新した。その後も期近
主導で続騰なり、19日には276.6円まで水準を引き上げた。ただ、同水準で上値
が抑えられると、23日には253.3円まで下落した。26日に268.0円まで戻
したが、その後は260円付近で推移している。
 売りが先行すれば、23日の安値253.3円がポイントになる。同水準を割り込む
と、19日の高値276.6円と26日の高値268.0円でダブルトップが形成さ
れ、節目の250円や240円を目指した下落局面になるとみる。
 一方、再び地合いを引き締めると、26日の高値268.0円が最初の関門。同水準
を上抜くと、節目の270円や最初の関門。270円台を回復すれば、19日に付けた
一代の高値276.6円や節目の280円を意識した展開になりそうだ。
 【今週の注目ポイント】
 産地相場の動きに注目したい。直近の上昇場面では、産地高が材料にされてきたが、
産地相場の上昇が一服となっている。今後、産地相場が修正安局面を迎えるようなら、
JPXゴムRSS3号は期近から軟化すると予想する。
【相場予想レンジ】
 10月30〜11月3日のゴムRSS3号4月限の中心レンジ予想は240〜280
円。テクニカルの支持線は253.3円(10月23日安値節目)、抵抗線は268.
0円(10月26日高値)。
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