シカゴ大豆市況=揃って反落、ブラジルの降雨や大豆粕安を受け売り優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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             始 値   高 値   安 値    帳入値    前日比
  2023/11    1,297.00    1,308.75    1,281.00    1,282.75     -14.50
  2024/01    1,319.50    1,331.25    1,305.50    1,307.25     -12.25
  2024/03    1,333.25    1,344.75    1,320.50    1,322.25     -11.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       261,511         354,577        749,127  (-50,215)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(10月26日までの週)
 大 豆:189万0227トン(前週改定値:262万5693トン)
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*米農務省発表の週間作物進度報告(10月29日までの週)
 大 豆:収 穫:85%(前週76%、前年87%、平年78%)
 *作柄の発表は終了。
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*米気象庁発表の6−10日予報(11月5日−11月9日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は揃って反落。終値の前営業日比は14.50〜7.50セント安。中心限月の
1月限は12.25セント安の1307.25セント。
 乾燥が懸念されていたブラジルの産地で降雨となったことが弱材料視された。前週末
に大きく値を上げており、転売が出やすい状況だったことや、前週末に一代の高値を更
新していた大豆粕が利益確定の動きもあって大きく値を落としたことも売りを呼ぶ要因
となった。

 1月限は1319.50セントで取引を開始した後にアジア株高から地合いを引き締
めて1330セント台まで値を伸ばし、その後は欧州の時間帯序盤まで高もみとなり、
この中でこの日の高値1331.25セントを付けた。シカゴの時間帯は引けにかけて
値位置を切り下げる右肩下がりの足取りを展開。終盤に1305.50セントまで値を
落としたところで買い戻されたが、戻りは浅くこの日の安値に近い水準で引けを迎え
た。
 米農務省(USDA)発表の10月16日までの大豆週間輸出検証高は189万
0227トンで前週改定値の262万5693トンを大幅に下回った。累計輸出検証高
は994万9392トンで前年同時期の1022万6606トンを約3.3%上回っ
た。
 USDAによると10月29日時点の大豆の収穫率は85%で、平年の78%を上回
ったが、前年の87%は下回った。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 プレーンズでは低めの気温のなか降雨は発生していない。テキサス北部および西部以
北では30日朝方には凍結注意報が発令された。気温低下の影響で冬小麦の生育ペース
は鈍化しているほか雪で覆われていない地域では発芽後の生育に影響が出る可能性もあ
る。モンタナ州およびノースダコタ州では積雪が見られる一方、ネブラスカ州およびコ
ロラド州東部、そしてカンザス州北西部ではところどころでの積雪にとどまっている。

 コーンベルトではオハイオバレー及び五大湖周辺地域での氷雨は止んでいる。気温の
低下に伴い中西部での生育期は終了。なお、雨が止んでいる地域ではコーン及び大豆の
収穫が行われている。

 米国南部では強い寒冷前線がアパラチア山脈中部からメキシコ湾岸中部にかけて広が
っている。低温と強風のなか氷雨も発生。一方の南東部では暖かな気温と降雨の発生が
ないなか、冬小麦の作付け及び夏穀物の収穫が進行。
 今週は寒冷前線は週半ばまでに東海岸に到達するが、その影響で多くの地域では降雨
は発生しないながら低めの気温となる見込み。また、南東部および中西部南部では降雨
が発生しても雨量はごく少量にとどまるもよう。今後5日間はロッキー山脈北部および
ハイプレーンズなどで小雨となる見通しだが、多くの地域で概ね降雨は発生しないだろ
う。
 6〜10日間予報について11月4日〜8日には多くの地域で気温及び雨量は平年並
〜平年を上回る見通し。
 大豆製品は前週末に大きく値を切り上げていた後で利益確定の動きが活発化したこと
から期近限月が2ケタ安を記録する大幅安となった。大豆粕の期近12月限は前日比
15.90ドル安の426.50ドルで終了。大豆油は大豆粕とのストラドルに絡んだ
と見られる買いを受けて小高く終えた。

今日の材料
・コーンベルトではオハイオバレー及び五大湖周辺地域での氷雨は止む。
・気温の低下に伴い中西部での生育期は終了。
・雨が止んでいる地域ではコーン及び大豆の収穫が進行。
・10月16日までの大豆週間輸出検証高は189万0227トンで前週改定値の
 262万5693トンを大幅に下回る。
・USDAによると10月29日時点の大豆の収穫率は85%。
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