NYプラチナ市況=プラチナが反落、パラジウムは続落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 1)   944.0      944.1       925.6       930.4    - 14.5
         (24/ 4)   948.3      948.3       932.3       936.8    - 14.4
 パラジウム  (23/12)  1132.50    1150.50     1109.00     1114.20   - 11.90
         (24/ 3)  1128.00    1155.00     1116.00     1119.80   - 11.80
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          21,206         29,805        74,768       (-  4,228)
 パラジウム          3,728          3,251        22,943       (+    103)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          33,274.58  + 221.71
     31日  151.68/70   1.0574/76   ・ナスダック         13,061.47  + 210.23
      1日  150.95/97   1.0568/70   ・10年米国債利回り      4.76  -   0.12
・NY原油  (23/12)   80.44 - 0.58  ・SPDR保有金残高    859.49      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反落、パラジウムは続落。前日比は、プラ
チナが14.5〜13.9ドル安、中心限月の1月限が14.5ドル安、パラジウムが
11.90〜11.80ドル安、中心限月の12月限は11.90ドル安。
 プラチナ1月限は反落。時間外取引では、ドル高を受けて軟調となった。欧州時間に
入ると、景気の先行き懸念を受けて軟調となった。日中取引では、予想以下の四半期定
例入札が下支えになったが、戻りは売られた。
 パラジウム12月限はドル高一服が下支えになったが、他の貴金属の軟調を受けて戻
りを売られた。
 プラチナ1月限は時間外取引を926.7〜944.1ドルのレンジで推移し、前日
比17.0ドル安の927.9ドルとなった。1月限は安寄りしたのち、ドル高を受け
て軟調となった。欧州時間に入ると、景気の先行き懸念を受けて軟調となった。
 日中取引は、925.6ドルまで下落したのち、予想以下の四半期定例入札が下支え
になり、938.8ドルまで戻した。ただ金反落を受けて戻りは売られ、927.4ド
ルまで下落した。その後は米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル安が下支えにな
った。
 買い戻しが一巡するなか、中国やユーロ圏の経済指標悪化を受けて戻りを売られた。
予想以下の四半期定例入札を受けて米国債の利回りが低下したことが下支えになった
が、イスラエルのガザ攻撃が抑制され、金に手じまい売りが出たことも圧迫要因になっ
た。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きが決定された。声明で
「経済活動は第3四半期に力強いペースで拡大した」としたが、市場では12月も金利
据え置きとの見方が強い。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1117.50〜1134.00ドルのレンジ
で推移し、前日比2.60ドル安の1123.50ドルとなった。12月限は高寄りし
たのち、ドル高を受けて軟調となったが、欧州時間に入ると、買い戻されて下げ一服と
なった。
 日中取引は、ドル安や他の貴金属の堅調を受けて1150.50ドルまで上昇した。
その後は、他の貴金属の戻りを売られたことにつれ安となり、1109.00ドルまで
下落した。
 31日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの22万7396
オンス、パラジウムは変わらずの4万3271オンス。
今日の材料
・9月の米雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が5万6000件増の955万
3000件となった。労働市場の引き締まりが経済を下支えし、金利が当面高止まりす
る可能性を示唆した。
・10月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は11万3000人増と、市場予
想の15万人増を下回った。賃金の伸びも鈍化した。9月分は8万9000人増で、改
定はなかった。
・10月の米ISM製造業景気指数は46.7と、9月の49.0から低下した。市場
予想は49.0だった。新規受注と雇用が低調だったのが大幅低下につながった。
・米財務省は2023年11月─2024年1月の四半期に行われる国債入札規模を増
額させると発表した。長期債の増額は小幅なものとなり、市場には安心感が広がった。
ただ、この後、さらに1四半期は増額が必要になるとの見通しも示した。
・米連邦準備理事会(FRB)は10月31日─11日1日に開いた連邦公開市場委員
会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25─5.50
%で据え置いた。決定は全会一致で、2会合連続での利上げ見送りとなった。
・イスラエルがパレスチナ自治区ガザに地上侵攻を開始して以来初めて、一部の外国人
と負傷したパレスチナ人が同地区から出ることを許され、エジプトに到着した。
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